「今後も番組は続けていく」という発表を聞き、夫婦や長男は…

実は、阿部家では「手伝いをしたらお小遣いは●円」というルールがあり、お手伝い帳が存在する。ノルマなどはなく、子どもたちの自己申告制で「0歳児の妹のオムツを替えたら10円」「配膳をしたら10円」などとお手伝い帳には子どもたちの名前とともに、お手伝いの内容や金額が細かく記帳されている。これは父の恭宏さんが導入したものだ。

「労働の対価としてお金を得る仕組みや感謝される喜びを学べるいい教育機会だと思っています。ウチだけでなくこれは他の家庭でもやってるようなことだと思うんですよね。手伝いを強制してもないし、子供達の自主性を高めたいので、やっているだけなんですけどね…」

次男のお手伝いノート(阿部さん提供)
次男のお手伝いノート(阿部さん提供)

長男に将来何になりたいかと問うと「なりたい仕事は別にない……あ、でもTikTokerになりたい」と、いまどきの子どもならではのことを言った。どんな発信をしたいのかと問うと「わかんない」とあっさり返された。

「番組もテレビに出たかったからだし、生徒会長になったのもみんなの前に立ちたかったから。テレビに出られたのはよかったけど、お父さんやお母さんが悪く言われるのはすごく嫌だ」(長男)

30日に行なわれたABCテレビの今村社長の会見で「今後も番組は続けていく」という発表を聞き、阿部さん夫婦や長男は「よかった…!!」と安堵していた。

ネット社会である昨今、拡散された情報はデジタルタトゥーとして残り「人の噂も七十五日」ではなくなってしまった。それならあえて明記しよう。取材班がみた阿部家は、ヤングケアラーや育児放棄とは程遠い、互いに協力しあう温かみのある大家族だった。

美佳さんが撮影した6人の子どもたち
美佳さんが撮影した6人の子どもたち
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班