逃げようとすれば鉄パイプで殴られたり電気ショックも…
Umiさんは保護された後、薬物検査で複数の陽性反応が確認され、さらに肺疾患を患っていると報じられている。この間の経緯については謎が多いが韓国紙、中央日報は「Umiさんが現地の犯罪組織に拉致されて暴行や拷問、性売買を強要された末に脱出し精神に異常をきたした状態で路上をさまよっていた」と報じている。
これを受け、中国大使館は自国民に、高額報酬をちらつかせる求人は「オンラインギャンブル、電信(特殊)詐欺、ポルノ、ギャンブル、麻薬などの違法性があるものが多く、暴力的虐待や命に関わる危険性が非常に高い」との警告を出した。
中国がこうした警告を出す背景には、カンボジアが政府の黙認や支援の下、特殊詐欺などを手掛ける多くの犯罪グループの拠点になっているという疑惑が次々明るみになっていることもある。
「日本の警察も最近、カンボジアで日本人の詐欺グループメンバーの逮捕を繰り返していますが、これは氷山の一角で、カンボジアには各国から特殊詐欺の“掛け子”など犯罪に従事する人間が約10万人も集められているとの推計もあります。
特にUmiさんが保護されたシアヌークビルのある地域は“コールセンターシティー”と呼ばれ各国から送り込まれ監禁されたまま電話をかけまくる掛け子が暮らすマンションが並ぶ地域です。
“成績”が悪かったり逃げようとしたりすれば、鉄パイプで殴られたり電気ショックによる拷問が常態化しているとみられています。死なせてしまった掛け子の遺体は焼いて消されるとの情報も伝わっていて、もはや犯罪はカンボジアの国家産業となっていると言えるほどです」(全国紙海外部記者)
皮肉なことに、カンボジアに進出した最大の犯罪組織は中国系だ。
「首都プノンペンに本社がある中国系企業プリンス・ホールディング・グループは不動産開発などの複合事業を謳っているものの、特殊詐欺や人身取引などに関与したとしてアメリカ政府が制裁を科しています。
このグループは“アジア最大級の国際詐欺組織”と見られ、トップであるチェン・ジー会長について、カンボジア政府は1月7日、中国当局の要請に基づいて拘束し、身柄を既に中国に引き渡したと公表しました」(同)
SNSの人気者が悲惨な姿で見つかったことに大きく動いた国際的な捜査。カンボジアの闇は解明されるだろうか。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













