今だから言える「皆さんの熱量は、製作陣に伝わっていました」

――放送終了から時間が経って、ファンの方に今、伝えたいことは?

高野 今だから言いたいのは……「皆さんが応援してくれていた、あの時の熱量は制作陣にも伝わってましたよ」ということですね。視聴者の皆さんが喜んでくれてるから「びっくりさせよう、もっと凄いものを作ろう」とスタッフの誰もが取り組んでいた。

これって本当に週刊連載マンガみたいだと思います。最終話、エキストラにファンクラブの人がいっぱい来てくれたんですけど、王様の話を聞くシーンで、演技指導とかしてないのに、みんな泣いてるんですよ。映像でもその感情がそのまま伝わって、心に迫ってくるシーンになりました。

視聴者の方の反応って、作り手はみんな、皆さんが想像する以上にやりがいにしてるんです。だからこれからも、好きなものを見つけたら「好き」と言ってほしいです。

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そして新作『ノウワンダー』へ。「まっすぐな少年マンガ」が、いま一番の変化球

――最後に改めて、新連載『ノウワンダー』はどんなマンガですか?

高野 まっすぐな少年マンガです。僕はずっと自分のこと、カウンターの人間だと思っていて、絡め手とか奇襲で生き残ってきたと思ってるんです(笑)。でも近年、自分が「まっすぐな少年マンガ」だと思うものが減ってきてる感覚があって。

逆にストレートなものを書いた方が変化球になる、っていう逆説で、今回はこれまでにないくらい真正面から描いています。テーマはシンプルに「友情」。友達の話だし、ちゃんとバトルもあるし、伏線回収もいっぱいある。自分の好きなものを全部入れました。

――読者の方へのメッセージをお願いします。

高野 『キングオージャー』や僕の書いた過去の作品が好きな人にも、楽しんでもらえたらと思って描いています。これからいろんなキャラクターが出てくるので、毎週楽しみにしてくれたら嬉しいです。

「東映特撮はジャンプなんです」脚本家・高野水登が語る『キングオージャー』の原点にある“少年マンガ”的発想_4
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文・写真/集英社オンライン編集部