SNSと距離を置く習慣

一部の起業家にとってはSNSも重要なビジネスツールですが、私の周囲ではむしろ意識的に距離を置いている方が多い印象です。

理由はシンプルです。

SNSは絶え間なく他者の情報が流れ込み、思考を分断し、「今この瞬間」への集中を奪います。気が散るだけでなく、無意識のうちに心と頭を疲弊させてしまうのです。

だからこそ、最初から深く関わらないという選択をしているのでしょう。

SNSとはあえて距離を置く 写真/shutterstock 写真はイメージです
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これは単なる苦手意識ではなく、明確な休養の戦略とも言えます。SNSから距離を置くことで自然にデジタルデトックスになり、

・家族との会話に没頭できる
・自然の中で五感を取り戻せる
・スポーツや芸術に集中できる

といった「今」に集中する時間が生まれます。それは思考の質や直感の冴えを取り戻す時間にもなっているのです。

富裕層は、休養ひとつとっても偶然に任せず、自分で「どう休むか」を選んでいます。SNSから距離を置くことは、だらだら過ごすのではなく、脳の創造性を回復させ、次の動きのために自分を整える――そんな知的な空白を意識的につくる習慣なのです。