もう一度市長をやりたい気持ちがあるのかたずねると…
メディアへの皮肉を交えながら田久保氏は、市長時代の一番の思い出についてはこう即答した。
「もう思い出も何も、毎日があの調子でしたから。仕事にもっと集中したかったですけどね。毎日のようにマスコミが詰めかけていましたし。本当にワーワーワーワーしてましたから」
とはいえ、騒ぎは本人の学歴詐称疑惑から始まっている。
そこで、すべての問題の発端になった「学歴詐称疑惑」について改めてどう思うのか聞いてみると田久保氏は「いや、詐称はしてないですよ。時系列にわかった順にご説明をしてますけど、まあやっぱり詐称してるとか嘘つきとかっていうのがちょっと先行しちゃったんでね」と反論。
「詐称」「嘘つき」との評価は結局ひっくり返せなかったのでは、と尋ねると「ひっくり返せないというか、そこをわかって応援してくれてた方は残ってくださってましたけどね」と返答した。
気になる今後について聞いてみると「未定」だと強調する。
「今は真っ白です。自分的には真っ白な中で何をしていこうかなと。どっちにでもどういう風にも進める状況の中で、どんなチャンスがあるのか、どんなことができるのか自分なりにやっていこうって感じです。以前にやっていたカフェもですけど飲食をやってもいいですし、他にもお誘いがあれば考えたいです。10年以上やってきたメガソーラーについての活動も節目と考えております」
しかし再度選挙に話が及ぶと田久保氏は「とにかく(選挙に)出ないという選択肢はなかったですし、日に日に多くなった応援に応えたいなという気持ちでしたね」と言う。
では、もう一度市長をやりたい気持ちがあるのか尋ねると「どうですかね」と否定はせずこう答えた。
「あの状況の中でみなさんがたくさん応援してくれたのを見ちゃうと責任を感じるし、そういう思いにはやっぱり『これで終わりです』というわけにはいかないかなとは思っています。ただ具体的にどうするかというのは決まってないですけど…」
田久保氏にはこの間、学歴詐称疑惑に絡む公職選挙法違反罪などで複数の刑事告発が出されている。捜査の行方も絡み田久保劇場は2026年も続きそうだ。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













