「学校の自浄努力だけでは限界があります」
あれから4か月経った今、あらためて学校側のスタンスを確認する。
「学校の調査結果と被害者側の主張が食い違っておりますので、そこの事実がどうであったか調べていただきたいというのが一番の争点です。あとは、事案が発生してからの学校の対応について問題がなかったかどうかを調べていただいております。
他の学校で何か不祥事があると『広陵は何してるんだ』と言われてしまいますが、現在も第三者委員会と学校改善検討委員会に積極的に動いてもらっているところです」
今年の9月には、1月の暴力事案の加害者とされる1人が被害者の保護者らにSNS上で名誉を毀損されたとして告訴している。その件について事務長に尋ねると、こう答えた。
「相手も元生徒ですし、かといって今の生徒が風評被害を受けて苦しんでいるというのも知っておりますし……静観させていただいているという状況です。前提として情報が学校に入っているわけではないというのはありますが、難しい問題です」
再発防止という観点で、学校側が現在何か対策していることはあるのか。事務長はこう続けた。
「学校改善検討委員会での検証をお願いしているところなので、学校側で何か独自にしていることはありません。また同様の事案が起こるなんてことはあってはいけないのですが、学校の自浄努力だけでは限界があり、学校改善検討委員会でやっているところです。何もしていないわけではなくING(現在進行形)です。ただ、今日明日に結論が出るわけではないということです」
学校改善検討委員会の検証は今年度末に終わる見込みだという。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班















