「前監督は野球部にはまったく出入りせず、一切タッチしておりません」

一時は同校への殺害予告やイタズラ電話が鳴りやまなかった時期もあったが、その状況も変わりつつあるという。

「皆無ではないですがほぼなくなりました。ただ、殺害予告やイタズラというよりは、クレーム的な『今どうしてるんだ?』とか『副校長(中井前監督)はまだ辞めないのか?』とかそういったお電話ですね」

♯5では中井前監督の進退について『こういう事態を招いた責任もあろうということで指導から外れていただいております。ただ、30年以上、ここまで広陵を強くして有名にし、学校に貢献した方というのもあります』と語っていたが、現在はどのような状況なのか。

広陵OBの東北楽天ゴールデンイーグルスの宗山塁選手(左)と西武ライオンズ・渡部聖弥選手に囲まれる中井前監督(広陵高校硬式野球部SNSより)
広陵OBの東北楽天ゴールデンイーグルスの宗山塁選手(左)と西武ライオンズ・渡部聖弥選手に囲まれる中井前監督(広陵高校硬式野球部SNSより)

「監督のほうは退任をしております。学校の副校長と学園の理事の仕事は残っておりますので、そちらの職務をしております。野球部にはまったく出入りせず、一切タッチしておりません。今の段階で中井副校長が野球部の監督に再任されるかどうかは未定です。

学校改善検討委員会や第三者委員会についてもどんな結論が出るかわかりません。復帰できるとかできないとかそういったことは言えないと思いますし、そういった話も出ていません」

現在、甲子園を途中辞退するきっかけとなった暴力事案と1年以上前に元部員が暴力を受けたと訴え出ている暴力事案について、それぞれ第三者委員会を設けて調査中だ。

広陵高校(撮影/集英社オンライン)
広陵高校(撮影/集英社オンライン)

「今年1月に起こった暴力事案に関する第三者委員会に関しては、来年3月末をメドに結論をいただきたいと言っております。また、それより以前に部員や監督から暴力的な被害を受けたと元部員から申し出があった件については、12月末をメドに(結論を)お願いしたいと第三者委員会に伝えております。ですがこれは学校が調査するわけではないので、要望通りにできるのかはわかりません」