田久保氏に期待をする市民も…

その田久保氏に今も「改革」への期待をかける人は一定数いる。

「私は田久保さんを応援しようと思ってます。なぜかって? 学歴詐称をしたかもしれないですけど市政を改革して前進させようとしていましたから。たしかにウソはよくありませんが図書館建設やメガソーラーを止めたことも事実です。そこだけを見ればやはり市民のための政治をするんじゃないかって思えますよ」(60代女性Dさん)

もっとも、市長選にはさらに“荒れる”可能性もある。

田久保氏(本人SNSより)
田久保氏(本人SNSより)

10月31日、不信任決議案可決後の囲み取材で涙を流す田久保眞紀市長(撮影/集英社オンライン)

「先週、N党関係者が伊東市を訪れ、立花孝志党首の出馬に必要な書類を取りに来たのではないかとの見方が出ています」(市政関係者)

立花党首は伊東市長選に出馬すると宣言し、11月に出馬記者会見を予定していた。しかし直前に、兵庫県の斎藤元彦知事の疑惑を追及した故竹内英明元県議(享年50)の名誉を毀損したとして兵庫県警に逮捕され、その後起訴されている。今も勾留中だが接見した弁護士は「留置場内でも⽴候補を考えたい」との立花被告の声を伝えている。

「あの状況でどういう選挙戦をするつもりなのか知らないけど(立花被告が)出馬すればまた情報戦でガチャガチャになるでしょうね」

市政関係者がそう顔を曇らせる市長選。混乱収束への第一歩となるのか。

伊東市役所(撮影/集英社オンライン)
伊東市役所(撮影/集英社オンライン)
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班