市議、市民の見立ては…
情勢はどうか。保守系市議のA氏の見立てはこうだ。
「田久保氏は辻立ちを最初の方にやっただけで、今はネットを主戦場にしてガチャガチャやってるだけ。市外の人からの支持はあっても、その人たちに選挙権はありません。田久保氏の周りでは熱狂的な一部支持者を除き、田久保氏の代わりにダークホース的存在の会社役員の黒坪則之氏(64)を推そうという動きもあるみたいです。
私は事実上、小野、杉本両氏の一騎打ちと見ています。どちらも真偽不明のネガキャンが始まっていますが、さしたる影響があるとは思えないですね」(A市議)
町の空気はどうか。50代女性、Aさんは「たくさんの方が出るのですべての方の詳細はわからず、顔が思い浮かぶのは小野さん、田久保さん、杉本さんの3人です。前の市長選では私は小野さんが嫌で田久保さんに入れました。ですが、今回はさすがに田久保さんには入れようと思いませんからね……。今回は杉本さんかなとは思っています」と話した。
60代の男性Bさんは「現実的に考えると当選しそうな1番手は小野、2番手は田久保、3番手は杉本」と分析する。
「内部で揉めたものの結局小野さんが出ると言い張って自民党から出ることになりました。自民党の票がほとんど小野さんに行くと考えれば、それだけで当選する可能性が高いでしょう。
田久保さんは図書館建設を止めただけで、あとは自分の問題で騒いでただけ。でも良くも悪くも伊東市を有名にしたし政治を考えさせるきっかけにはなった。フタを開けたら田久保さんの返り咲きっていうのもなくはないんですよ」(Bさん)
小野元市長を推すという40代男性Cさんは「色々噂はありますけど、小野さんは地域向けの商品券をやったりして商店の人たちには恩恵がありました。田久保さんは自分の前の市長である小野さんを否定したいがためにその商品券も廃止し、『もっと長い視点での経済効果を考えている』と言っていましたが、何もやっていないです」と話した。













