自律神経を手っ取り早く整えるにはおにぎりが効く? 手汗、首の凝り、胃腸の不調…今すぐわかる血糖値が乱れているサイン
これといって体調が悪いわけでもないのになぜか気分が上がらない、どこか落ち込みやすい…そんな状態を経験したことはないだろうか。その背景には血糖値が大きく関係しているかもしれない。血糖値と自律神経の意外な関係とメカニズムを解説する。
医師である小池雅美氏の初の書籍『気分の9割は血糖値』より一部を抜粋・再構成し、気分の浮き沈みの原因やその解消を探る。
気分と血糖値の関係性#1
自律神経を整える一番手っ取り早い方法
自律神経を安定させる方法は昔からさまざまなものが試みられています。呼吸、瞑想、ストレッチ、心地よい音やリズム、アロマやお香、入浴、睡眠などいろいろあります。
もちろんそれらも効果的ですが、時間が取れなかったり、手間がかかったり、場所に制限があったりと意外にもハードルが高いのです。そして自律神経を整える前に、それ自体を乱すものがあれば効果がぐっと落ちてしまいます。
暑さ、寒さ、不快なノイズ、睡眠不足、過労、緊張をともなう人間関係、痛みや貧血。そして何より生物として死に直結するエネルギー不足状態、つまり血糖の乱れがあれば自律神経をコントロールすることは非常に困難です。
ということは、まず血糖をコントロールすることが自律神経を整え、心と体の負担を激減させる手段ということになります。
エネルギー切れになりそうなときに、コルチゾール、アドレナリン・ノルアドレナリンなどで無理やり数値だけはちょうどいい血糖を保っていたとしても、そのために自律神経は乱れまくっている、という人がどれだけ多いことでしょう。優雅に泳ぐ水鳥がじつは水面下で必死に足をバタバタと動かしているのにも似ています。
「俺は元気! 大丈夫!」の背景にある自律神経の乱れ、これは自分でもなかなか気がつくことができません。
しかし血糖値を安定させれば、自律神経も自動的に安定します。難しいことは何も考えなくていい、まずはおにぎり1個をゆっくり食べればいいだけです。誰でもいつでも、すぐに始められます。
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2025/10/22
1,650円(税込)
232ページ
ISBN: 978-4492048085
気分の上がり下がりのカギは、血糖値が握っている。
何があっても動じない人は、血糖値が整っている。
意外かもしれませんが、血糖値はメンタル・体調とダイレクトにつながっています。
食後の眠気、夕方のイライラ、寝ても疲れがとれない、夜中の2時ごろ起きてしまう。
平日はコーヒーを何杯も飲んでがんばり、土日はダウン。焦燥感がぬぐえない。
そんな不調の根っこはじつは全部同じで「血糖値の乱高下」による自律神経への負担などから起こっていることがあります。
この本の目的は、「血糖コントロール」によって日々の不調をいっきに解決し、
あなたのもつ本来のポテンシャルを引き出すこと。
そして、ビジネスにおいて、ひいては人生においてベストパフォーマンスを出せるようお手伝いをすることです。
血糖値と気分はほぼリンクしています。そして、血糖値は自律神経ともリンクしています。
「血糖値が下がる(エネルギー切れ)=生命にとっての危機」であり、さまざまな不調の原因になりかねません。
それを逆手にとれば、仕事の成功や人間関係にも使うことができます。
本書では、静かでぶれない淡々とした状態=本物の元気を手に入れる方法をお伝えします。
【目次情報】
はじめに
第1章 「血糖値」を無視して最高の体調は手に入らない
第2章 「カフェイン」と「鉄不足」が体調をさらに悪化させる
第3章 血糖と自律神経が整い、パフォーマンスを上げる食べ方
第4章 血糖値が整う生活習慣とストレスコントロール
第5章 「血糖コントロール」で仕事のパフォーマンスを最大化する
第6章 「ゼロポイント」で最強の自分になる
おわりに