猫3匹、犬1匹との生活

立花孝志氏は2022年、NHK職員の個人情報を不正に入手し威迫したなどとして、懲役2年6カ月・執行猶予4年の判決を受けている。執行猶予期間は判決確定から4年間であり、満了予定は2027年3月22日である。

今回逮捕された件で有罪判決となれば、執行猶予取り消し→実刑という重大な結果を招き得る可能性があり、その動向に注目が集まっている。

逮捕後の立花氏は、勾留理由開示や弁護人との接見などを除き、基本的には外界との接触が断たれている。当然、立花氏が自宅で飼っている愛犬・サスケのほか、3匹の愛猫とも会えていない。

立花氏は動物を深く愛することで知られ、とくに柴犬のサスケは長年にわたって氏の精神面を支えてきた“影の功労者”とされている。だがこのサスケ、人懐っこい性格ながら、しばしば“脱走する犬”として一部界隈では有名なのだ。

立花氏の愛犬・サスケ
立花氏の愛犬・サスケ

サスケは立花氏のYouTubeチャンネルにも複数回出演しており、その存在を知る支援者も少なくない。毎年夏にはサスケの誕生日会が開催されるのだが、参加費は飲食付きで1万円などで、任意でプレゼントの持ち込みもあり、もはや人間の誕生日会とほとんど変わらない。

立花宅から脱走を繰り返すサスケ

サスケは立花氏の日常の張り詰めた空気を和らげる拠り所でもあるのだが、その一方で、彼は数年にわたり定期的な脱走を繰り返してきた。

なぜ脱走するのか?
なぜ脱走するのか?

2024年1月、立花孝志氏は東京都内で男にナタのような刃物で切りつけられ、負傷する事件に巻き込まれた。幸い立花氏の命に別状はなかったものの、政治家への暴力事件として重大視され、多くの関係者が緊張感を高めていた。

その後も、党宛てに殺害予告が届く事態が発生したため、当時、党所属の国会議員秘書を務めていた筆者は関係資料を持参して麻布警察署へ情報提供に訪れたことがあった。

このときは重い空気を想定して警察署へ足を踏み入れたのだが、諸手続きを終えた後、警察官から想定外の言葉をかけられた。

「サスケくん、お元気ですか?」

なぜ警察の方がサスケの存在を知っているのか? 驚いて理由を尋ねると「よく脱走するので、定期的にこちらで保護しているんですよ」と教えてくれたのである。