現代の最重要ガジェットはイヤホン

––––勝間さんの「推しメーカー」や「信頼しているブランド」はありますか?

勝間和代(以下同) やはり専業メーカーは信頼できますよ。ダイキンのエアコン、象印の炊飯器のように、得意領域が明確な企業は作り込みが丁寧です。

メーカーごとに得手不得手はやっぱりあって、たとえばパナソニックは洗濯機はとても良いのですが、炊飯器はあまり合わなかったのでやめました。「その製品がどれだけ専門性を持って作られているか」は大切な要素ですね。

––––書籍内で、買ってよかった家電ナンバーワンとして「スマートウォッチ」を挙げられていましたね。

私はこれまで、Apple Watch、HuaweiのGTシリーズ、そして今はPixel Watchと、いろいろなスマートウォッチを使ってきました。

Apple Watchは便利ではありますが、電池の持ちが悪く、毎日充電しなければならないのがストレスでした。一方、HuaweiのGTシリーズは1週間ほど充電しなくてもよく、そこは非常に快適でしたね。ただ、電子マネー機能が使えなかったのが最大の弱点でした。

その後、Pixel Watchが3代目くらいでようやく実用的になってきたので、乗り換えました。バッテリーの持ちも改善されて、1日半〜2日くらいは余裕で使えるようになった。毎日必ず身につけるものなので、「充電のしやすさ」や「電池持ち」は本当に大事なんです。

私はスマホよりもスマートウォッチのほうが使用頻度が高いくらいで、今では生活に欠かせない存在ですね。

常時、腕にはスマートウォッチを装着しているという
常時、腕にはスマートウォッチを装着しているという
すべての画像を見る

––––新視点だったのですが、「イヤホン​はシーンによって使い分ける」とも書かれていました。「イヤホンはパソコンやスマホより重要」というのは、どういう意味なのでしょうか?

今のコンテンツって、ほぼ全部が音付きなんですよ。だから、音をいかに自由自在に操るかがすごく重要。仕事でもオンラインミーティング、移動中は動画や音声コンテンツ、自宅では映画や学習など――どの場面でも「音の制御」が欠かせません。だから私は、イヤホンやスピーカーを“情報を扱うための基本装備”として捉えています。

自転車で移動するときは法律もあるので、耳をふさがないイヤークリップ型イヤホンやネックスピーカーを使います。ソニーやシャープなど、3~4機種を持っていて、状況に応じて使い分けていますね。

一方で自宅では、マイクもヘッドセットもすべて有線です。やっぱり有線が一番速くて安定している。無線は便利ですが、遅延や接続の不安定さが仕事の質に直結するので、使い分けを徹底しています。