以前から疑問視されていた「モームリ」の代行業務
日本初の退職代行会社は2017年に誕生した「EXIT」だったが、2022年に株式会社アルバトロスが「モームリ」のサービスを開始した。
以降、アドトラックを都内に走らせたり、YouTubeで実際の退職代行現場を映した動画がバズったりするなど、「モームリ」が目立ち始める。
「モームリ」はメディア出演にも力を入れていた。テレビだけでなくニュースサイトなどの取材にも積極的に応じ、今年1月に行なった集英社オンラインの取材に対しては広報担当者が「若手の早期退社」に対してこのようなコメントをしていた。
「キャリアのスタート地点にいる若手にとって、『やめたいのにやめられない』という状況が長引くことは、大きなタイムロスであり、貴重な成長機会を逃す要因にもなり得ます。そうしたケースにおいて、第三者を介したスムーズな退職は、本人にとっての前向きな一歩であると同時に、結果的に雇用の流動性や人材の最適配置を促進する効果もあると考えています」
このコメントの中にある「第三者を介したスムーズな退職」がポイントだ。今回の弁護士法違反容疑は、ここで弁護士を介したり、または紹介したり、さらには弁護士からのキックバックをもらったりしたことなどが非弁行為に当たるとして、弁護士法違反容疑で警視庁の捜査を受けるに及んだのだ。













