「小川市長は去年も同じようなことやって議会でも注意されている」
さらに小川市長は、大澤氏が不倫疑惑発覚後に公舎を退去したことを問題視。危機管理上の理由を挙げ、「知事が何かあった時にすぐ県政の指揮をとれるような場所にいることは非常に大切」として、知事は県庁そばの公舎に住むべきだと求めた。
これ自体は一見、真っ当な要求ともいえるが、今回小川市長は群⾺県内で「記録的短時間⼤⾬情報」が出た9月10日にラブホテルにこもっている。
小川市長は、前橋市にはその日警報は出ておらず、「何かあればすぐに駆けつけるという対応を取っていた」ため、問題はなかったと主張しているが、「行政トップは有事に備え、役所のそばで暮らせ」と要求をした人物が、警報級の大雨が予想される中で市役所を離れ、ラブホテルにいたことをどう説明できるだろうか。
さらに小川市長の主張を聞いた市議の一人は「彼女は去年も同じようなことやって議会でも注意されているんです」と苦々しく話す。
問題になったのは昨年8月下旬、日本列島を台風10号が襲った時の小川市長の行動だ。前橋地方気象台は昨年8月29日午前に前橋市に大雨警報を発令した。翌30 日の午後4時45分には『警戒レベル3=高齢者等避難』が市内の一部に発令されて、市は対策本部を設置している。
この大雨の時も小川市長が市役所にいなかったというのだ。
市議会では昨年12月6日、当時市議だった阿部忠幸氏がこの際の小川市長の対応を本人にただした。これに対し市長は、「その日(昨年8月30日)は夕方から公務があり、私自身はその(災害対策本部の設置)後、庁舎を離れたが秘書広報課長から随時報告を受け、状況の把握を行ない、何かあれば直ちに庁舎に登庁できるような態勢を整えていた」と答えている。