「『利用料が無料と聞いてありがたく思っています』との声が寄せられることも」
神奈川県松田町でも、今年の4月より月額6000円の学童保育保護者負担金(延長利用分は除く)を無償化した。役場の担当者は次のように話した。
「松田町では『チルドレンファースト』の理念のもと、町独自の『8つのゼロ』を掲げています。そのうち、町立小・中学校給食費の無償化や第二子保育料の無償化などと並び、学童保育の負担金の無償化もその一つです。
全国的に見て子育て世帯は減少傾向にありますが、松田町でも『子育て世帯に選んでもらえるような町』を目標としています。実際、すでに利用申し込みは増えています。子育て世代の経済的負担を軽減すると共に、子ども達が安全・安心に過ごせるよう、引き続き努めていきたいです」
いっぽう、人口が増加傾向にある東京都中央区でも、長年にわたり学童利用料が無償化されてきた。区の担当者は次のように説明する。
「午後6時までの利用については無料としていますが、午後6時を過ぎての利用となる延長利用は1回あたり400 円(1月あたり5000円を上限)をお支払いいただいています。また、傷害・賠償責任保険の保険料やおやつ代は実費をご負担いただいています。
区では学童クラブ利用料の無償化はこれまでも長い間実施しており、区民の皆さんに一定程度浸透しつつあると考えています。他の自治体から転入された方から、『以前住んでいた自治体では学童クラブの利用料が有料だったので、中央区では利用料が無料と聞いてありがたく思っています』との声が寄せられることはありますね」
児童数の増加を受け、区では小学校を活用した学校内学童クラブの設置や民設民営学童クラブの誘致といった取り組みを進め、学童クラブの定員拡大を図っているところだという。