AIにはできない営業の仕事を担う存在になる

AIの進化と普及は、営業の仕事にも確実に影響しています。「AIに営業の仕事を奪われる」は、もはや現在進行形の事実です。

けれどもそこには2極化の傾向が私には見えます。それは営業だけでなく、ビジネスのあらゆる領域で同時に起きていることですが、「AIにできる仕事はAIがやるようになる」のです。

写真はイメージです(写真/Shutterstock)
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“すごい営業”には「型」があります。一見、AIが得意そうな気がしますが、実は「AIにはできない仕事」です。なぜなら、AIは「すでにあるもの」を整えることに長けていますが、「まだないもの」は、今のところは苦手な領域だからです。

“すごい営業”の「型」に入れて行くものは、お客さまの「購買意欲」に関わることがらであり、それは、まだお客さま自身にも見えていません。

その未踏の領域にアプローチし、未知なるものをヒアリングし、「購買意欲」を高めるためのプレゼンテーションを行い、クロージングに至る過程のすべては、まだ当分は人間が担うものなのです。

写真はイメージです(写真/Shutterstock)
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AIが進化を続ければ、それは「便利」と同義語となり、日常生活では意識しないものとして浸透して行くことでしょう。けれども人の「購買意欲」は、100年後もさほど変わらないと考えられます。誰かが高め、誰かが満たすことが、これからも求められ続けるのです。

それがトップセールスの役割だと、私は考えます。だからこそ、営業職は、全員がトップセールスを目指すのが必然だとお伝えしたのです。