有吉さんは嗅覚がスゴイ

――さすがに中央道だとそこは抜け出して高井戸ICくらいまで来てる印象ですが(笑)。今の活躍に至るターニングポイントはやはり「有吉の壁」?

そうですね。当初は有吉(弘行)さんが(とにかく明るい)安村とかチョコプラ(チョコレートプラネット)とか、目立つ芸人に振って笑いを成立させてたんです。

でも、有吉さんって嗅覚がスゴいから、回を追うごとに目立つヤツの後ろでコソコソしてる面白そうなやつを見つけるようになるんです。

――例えば?

初期で言うとパンサーの尾形(貴弘)が前で暴れて、菅(良太郎)が言葉のセンスで笑いを取ってるところで向井(慧)を引っ張り出してなんかやらせたり。

シソンヌだったらじろうじゃなくて長谷川に、うちだったら関じゃなくて僕に……って感じで、出てくる人より隠れてる人を粒立てることで笑い生むというか。

最近の悩みについて「自分じゃ面白いことを言えないのに、『アメトーーク!』『ロンドンハーツ』クラスの番組に呼ばれても困る」
最近の悩みについて「自分じゃ面白いことを言えないのに、『アメトーーク!』『ロンドンハーツ』クラスの番組に呼ばれても困る」

――向井さんも長谷川さんも山本さんも現在は大活躍。有吉さんの芸人を見抜く力がスゴイ。

その嗅覚って売れてる人みんな持ってるんですよね。バナナマンの設楽(統)さんもそうです。

――山本さんにとって有吉さんは恩人?

こういうところで名前を出すと、ゲスナー(ラジオ番組「有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER」のリスナー)とかから巡り巡って有吉さんの耳に入って「俺の話してたらしいな?」って詰められるんで、あまり名前を出すのはやめときます(笑)。

ただ、みんな口々に言うのは、有吉さんは頑張ってる芸人に対して愛がありますよね。面白い面白くない関係なく。もちろんサボっててやる気のない芸人には厳しい。

そういうところは一貫してると感じます。