ファミリーマート「全国に納品は完了しています」
そして、関係者も指摘する「備蓄米は地方に行き渡っていない」という疑問を、“進次郎米”取り扱いのトップランナーとしてマスコミへの露出が高かったコンビニ大手、ファミリーマート広報部にぶつけてみた。
「精米等を含めて準備が整い次第各地域に納品をしているので、全国一律にドンという形で納品している状況ではないんです。関東地方や中部地方という大きな括りで配分をしています。
要はその地域の需要とは関係なく、当社として準備ができた段階でどんどん配っていくという流れです。最も早かったのは東京と大阪で、初日から発売し始めました。
コメ不足の中でなんとかしてお客様の手元に早く届けたいというような思いもあり、当初は少量用の1キロパックで販売をはじめ、現在は2キロ包装のものも販売しています」
ファミマとしてまだ納品漏れのある地域はあるのだろうか。
「一旦はひと通り、全国に納品は完了しています。そこからまた準備が整い次第、2度目、3度目という形で納品をして販売をしているという状況ですね。
今後の納品に地域で優先順位をつけるようなことも考えていないし、各地域、準備ができ次第という方針は変わりません」
ローソンの広報部にも確認したが「納品に地域ごとへの傾斜はつけておりません」という回答だった。
意図的な傾斜はなくとも、流通管理の特性上、備蓄米も銘柄米も地方を“軽視”せざるを得ないということか。それをなんとかするのが政府であり、全国組織の農協ではないのか。こうした疑念をもとにJA全農にも質問をいくつかぶつけてみたが、期日までに回答はなかった。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班