文科省調査の「不登校41万人」は氷山の一角に過ぎない?「登校したけど教室に入れない」「学校になじめない」不登校傾向・予備群も合わせるとその何倍にもなるという現実
文部科学省の調査では不登校の定義の目安として「年間の欠席日数」や「欠席理由」などが示されている。だがその定義は、一般的な不登校のイメージとは少し異なる。どう違うのか、また、不登校予備軍とされる子どもたちの存在は見過ごされていないだろうか。
書籍『発達障害・「グレーゾーン」の子の不登校大全』より一部を抜粋・再構成し、解説する。
発達障害・「グレーゾーン」の子の不登校大全 #1
不登校41万人は、氷山の一角に過ぎない
文部科学省の調査(2023年度)では、不登校の小・中学生が34万6482人いることがわかっています。同じ調査で高校生の不登校は6万8770人だと発表されました。いま日本では、小・中・高合わせて41万人以上の子どもたちが不登校になっているのです。
しかしその数字は、学校生活になじめない子が増えているという問題の、氷山の一角に過ぎないものだと考えられます。前ページの相談例のように、不登校の定義には当てはまらないけれど困っているという子もいます。
水面下には、学校になじめない「不登校予備群」のお子さんはその何倍もいると考えられます。
写真はイメージです 写真/Shutterstock
発達障害・「グレーゾーン」の子の不登校大全
本田 秀夫
2025年6月21日発売
1,760円(税込)
256ページ
ISBN: 978-4866808574
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