「玉木氏の不倫報道を見て気持ちが変わりました」

芝公園に「2万人」が集まったと主張した神谷代表は次にマイクを持つと「みんながよってたかって参政党を叩くから心ある日本人がみんな参政党を応援してるんです」と話し、自身の発言や政策が人権をないがしろにした差別だと批判を受けたことが逆に勢力拡大を後押ししたと主張。

7月19日、銀座で演説する参政党のさや氏と抗議のプラカード(撮影/集英社オンライン)
7月19日、銀座で演説する参政党のさや氏と抗議のプラカード(撮影/集英社オンライン)

さらに「明日われわれ20議席取って単独で予算付きの法案を提案できるようにしたいわけですよね。スパイ防止法とか作りたくないですか? コロナ政策の見直し法案とか作りたくないですか? 自民党が作ろうとしている緊急事態条項、憲法のね、これも止めたいと思いませんか? で、これ以上税金上げてほしくないですよね」と国会戦略の一端を口にした。

参政党が目指す政治の姿について、経済政策を担当するという比例代表候補の松田学氏は芝公園で米トランプ政権の方針と同じだと言った。

「トランプ大統領の話は参政党が結党以来ずっと言ってきたことではないでしょうか。われわれこそ世界の主流、世界の本流なんです。行き過ぎた脱炭素、行き過ぎた戦争利権、行き過ぎた感染症利権、そしてLGBT、行き過ぎた差別撤廃。これ全部、世界を壊してきた。

これに対して世界中が今、国民運動で盛り上がってるんですよ。日本でこれをやるのは参政党だけじゃないですか。だからわれわれは日本人ファーストと言ってるんです」(松田氏)

こうした政策を芝公園まで足を運んだ支持者はどうとらえたのか。

自民党から支持を変えたという40代男性、Aさんは「参政党を知って目が覚めましたよ」と力強く語った。

「正直最初は怪しいと思っていましたが、党首討論での神谷代表の話はどこよりも訴える力がありました。われわれ就職氷河期世代にとって社会保険料の減額と消費税撤廃はすごくありがたいですし、安い労働力として外国人がどんどん入ってくると困るんですよ」(Aさん)

国民民主党から流れた人もいる。40代女性のBさんは「玉木雄一郎代表や山尾志桜里さんの不倫を見て気持ちが変わりました。所得控除103万円の壁を壊した(国民民主の)実績は買いますが、生活は今も豊かとは言えません。参政党が消費税廃止を訴えているのは心強いです」と話す。

7月19日、芝公園での参政党のマイク納めに抗議に集まった人たち(撮影/集英社オンライン)
7月19日、芝公園での参政党のマイク納めに抗議に集まった人たち(撮影/集英社オンライン)

別の40代男性、Cさんは「コロナ禍を経て参政党員になりました」という。

「コロナの時に何が正しいのか、世界にも目を向けてSNSなどで調べて、テレビよりも正しいことを言ってると気づいたんです。厚生労働省は嘘を言っていたんです」(Cさん)

芝公園には「差別に投票しない」「ヘイト集団」などと参政党を非難するプラカードを持つ人も100人以上集まり、党支持者との野次の応酬で騒然とした。