アンゴラ村長「下着の上にお肉がのっていても普通」 ありのままの標準体型で本格グラビアに挑んだワケ
2024年5月に発売された、お笑い芸人・にゃんこスターのアンゴラ村長のデジタル写真集『151センチ、48キロ』(講談社)は、自身の身長と体重をそのままタイトルにした“自然体”のコンセプトが評判を呼び、タレント写真集の新しい可能性を示した。
そんな前作のヒットを受け、このたび初となる紙の写真集『標準体型』(講談社)が発売される。前作から引き続き、標準体型であることを前面に押し出した最新作は、一体どんな仕上がりになっているのか。「ボディ・ポジティブ」からSNSとの向き合い方、「女芸人」という括りに対して感じることまで、本人に語ってもらった。〈前後編の前編〉
標準体型 #1
ギャルのあゆにはなれなかったけど、森ガールなら……
───写真集を出す前から、あまりコンプレックスを感じたりはしなかったほうですか。
インタビューとかを読むと、とんでもなくきれいな女優さんでもコンプレックスがあるとおっしゃっていたりするので、そう考えるともう、どこまでいってもキリがないんだなって思います。
私も自分の鼻をコンプレックスに感じている時期があったんですけど、あるときふと、その鼻がおばあちゃんに似ていることに気がついたんです。大好きなおばあちゃんなので、その遺伝子を受け継いでいることがうれしくて、そうしたら、急に好きになったんですよ。
なので、自分なりの物語だったり、好きになるきっかけを見つけることも、自分の見た目と生きていくための一つの手段かなって。
───好きな人や憧れの人にほめてもらったとか。
そうですね。他人と比較しての良い悪いではなく、自分だけの好きになる物語を見つけるのがいいと思います。
前作『151センチ、48キロ』はデジタル写真集ながら大きな話題に
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───今でも昔でも、憧れを抱いた人はいますか。
小学1年生のときから浜崎あゆみさんのことが大好きで、めっちゃ憧れてました。当時は自分の顔よりあゆの顔を見ていたくらいなんですけど、鏡に写った素朴すぎる自分の顔を見て、派手でギャルのあゆとのあまりの違いにだいぶショックを受けましたね。そのショックをしばらく引きずっていたんですけど、中学生の時に「森ガール」というのが流行りまして……。
───派手なギャルとは違う方向性の、素朴なテイストが。
はい、かなりナチュラルな方向性で。大変おこがましいのですが、森ガールファッションのモデルさんを見て、こっちの方向ならあゆよりはまだ近づけるというか、こういうかわいさもあるんだってことを知ったんです。それで、森ガールっぽい服を着てみたら、やっぱり今までの服よりも似合ったんですよ。
いろんな種類のかわいさを知って、自分に似合う系統を見つけることも大事なんだなって、そのときに気づきました。
もちろん、似合うとか関係なく好きなファッションを着続けるかっこよさもありますし、自分に似合うファッションを探す楽しさも、両方あるんだなって。
森ガールに衝撃を受けたという
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#2 に続く
取材・文/おぐらりゅうじ 撮影/石垣星児
スタイリング/小西沙良 ヘアメイク/鈴木かれん
ワンピース¥13980/Katrin TOKYO お問い合わせ先:katrin.tokyo@gmail.com
アンゴラ村長1st写真集 「標準体型」
東 京祐 (写真)
2025年7月16日
3300円(税込)
112ページ
ISBN: 978-4065398852
待望の意欲作!にゃんこスター・アンゴラ村長が「“ふつう”の30歳が魅せる本格グラビア」に挑戦した、最初で最後の写真集です。 広島県尾道の情緒あふれるロケーションの中で、30歳の彼女が見せるのは、“今”だからこそ映し出せる自然体の魅力。尾道のグルメを味わい、ロープウェイに乗り、坂道で猫と触れ合い、ランジェリーで旅館やホテルでごろごろしたり、旅の雰囲気をより感じられるような入浴シーンも盛り込まれています。 等身大で飾らないからこそ、多くの人の共感を呼ぶアンゴラ村長。良い意味での”ふつう”をとことん追求した、普遍的でエイジレスな一冊は現在予約受付中です。 〇本人コメント 前回から1年で「152センチ、51キロ」になり、今回より標準体型に近づきました。なんか身長も1センチ伸びていました。 前回の反響を受けて撮影ではそのままの私でいることを頑張り、尾道を散策し、ラーメンを食べ、猫を撫で、お好み焼きを食べ、ビールと焼酎と日本酒を飲みました。 入浴の撮影やなにか受賞する人用みたいな美しいドレスなど『これは本当にアンゴラ村長の写真集ですか…?』と疑うほどのシチュエーションや衣装など、30才の今をとてつもなく綺麗に撮っていただきました。皆さんにも尾道で過ごした楽しい時間が伝わるよう気持ちを込めて作りました。