少し前まで名古屋市内のイケイケの人気店で働いていた
また、山下容疑者に一方的に好意を寄せられていた伊藤さんは、ハキハキとしていて周囲を楽しませる存在だったという。市内のガールズバーに勤務する20代女性が過去を振り返る。
「りんは飲むことが好きで、いつも楽しそうに飲んでいた。ウチにも何度か来てくれて、一緒にゲームしたりしてバカやったりした。ノリも良くて、話も合わせられる人だから、一緒に飲んでいて楽しかったの。
そんなりんを好いてくれているのか、友達にも明るい人が多かった。ほかの店の人とかも付き合いがあった。もう一緒に飲めないと思うと寂しい気持ちで心がいっぱいになってくる」
あるバーの経営者は、伊藤さんのこんな一面を見たという。
「りんは、今どきの若い子って感じでウチにも飲みに来てくれていました。テキーラなどのショット系ドリンクを飲んだり、『めちゃ飲むな』と思って聞いたら、少し前まで名古屋市内のイケイケの人気店で働いていたそうです。
浜松にきてからも売れっ子だったし、元気で社交的な女の子だった。ガールズバーの勤務も『楽しい』と言っていて、頑張っていた印象ですね」
浜松市内で飲食店などへのキャッチをしている男性は、「伊藤さんはいつもあいさつをしてくれた。ガールズバーには無愛想な子が多いと聞いていたけど、伊藤さんは全然違うなと感じた」と語る。
「集英社オンライン」ではこれまで山下容疑者の他店での常連店での迷惑行為や凶暴性、仕事を失い“ぼっち”になるまでの半生を報じてきた。山下容疑者の知人は「寂しい思いや、お金のこと、仕事のことがチリのように積もっていって、犯行に及んだのかな」と話していた。
身勝手に生きてきた中年男性が2人の若い尊い命を奪う理由には全くならないのは言わずもがなである。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班