「一瞬チラッと見せただけで、秘書課にコピーを取らせることも拒否」 

市会議員の1人も田久保市長についてこう分析する。

「彼女のことは議員になる前から知っていました。10年ほど前ですかね。彼女は市内でカフェをやっていて、異業種の方を集めてトークイベントも開いていましたよ。また、『伊豆高原メガソーラー訴訟を支援する会』という団体に関わっていて、県などと協力して企業を相手取った訴訟などに力を入れている印象でした。

ただ、その他の法案については議会でも“かみつき”に近い感じで言いたいことだけ言い散らすような不勉強な印象でした。自分の意に沿わないと何でもかんでも訴えようとする人ですから、逆に法律についても詳しくないんじゃないでしょうか」

本人SNSより
本人SNSより

別の市議が抱く「田久保像」もおおむね同じだった。

「メガソーラー問題以外の教育や福祉などについては少し不勉強だった印象があるので、市長選に立候補したときには『彼女じゃ力不足だろう』と危惧した人が多いと思いますよ。実際、小野前市長が気に食わなかった勢力に担がれて、会派に属していないまま市長になっただけなので、市長就任後も彼女を支えようと本気になっている市議は誰もいない感じでしたね。

議員時代も無会派の議員控え室で、持続化給付金について『個人事業主だったらやり方によっては結構な額をもらえるんだよね?』などと他の市議に聞いていたそうなので、『この人は大丈夫なのか』と思いましたね」

伊東市の関係者の間で出回っていた怪文書
伊東市の関係者の間で出回っていた怪文書

この市議によれば、田久保氏は市長選立候補以前から経歴詐称をしていた疑いがあるという。

「市議会議員は全員が就任時点で議会事務局に自身の経歴書を提出しています。5月の下旬に彼女のことが書かれた怪文書が市役所の各議員宛に届いたので、確認のために事務局に問い合わせたところ、彼女の経歴も東洋大学卒業となっているとの回答だったので、6年前に議員になった頃から嘘をついていたのかもしれないですね。議長が6月上旬に卒業証書を見せるように求めたところ、田久保氏は一瞬チラッと見せただけで、秘書課にコピーを取らせることも拒否したそうです」