意外に元パイレーツだと気付かれない
――そんな軽いきっかけだったものの、歯科助手としてのキャリアはもう約7年。やりがいを感じていたり、天職だという実感があったりするんでしょうか?
自分に向いてるとも思ってません(笑)。薬液の種類とか覚えなくちゃいけないことが膨大だし、薬液を出す量とか診療台のライトの位置とかもすごく細かく指示されるし、ほんっっっとに大変なんですよ。
それに、この7年の間に勤め先の歯科医院自体はいくつか変えているんですけど、どこも先生はかなりクセ強(笑)。それこそ薬液の1滴の量が多すぎるとかライトの位置が1mm違うとか指摘のこだわりが強かったり、説明や指示をするときに主語がなかったり早口すぎてなかなか聞き取れなかったり、私の勤めていた歯医者は特に変わった先生が多かったです(笑)。
でも、最初の1~2年ぐらいに大変な思いをして歯科助手の仕事を覚えたので、もし辞めてしまってまた別業界に行くと、せっかく身につけた経験やスキルがもったいないなと思っていて、だから続けているんですよね。
――ちなみに、診療台で横になっている患者さんの顔に西本さんのバストが当たってしまったりは……?
まったくないです(笑)。歯科衛生士さんだと歯のクリーニングをするので、もしかすると胸が当たってしまうこともあるかもしれないですけど、歯科助手は基本的に立ち位置が患者さんの横なので、胸が当たるようなシーンはまずないですね。それに私、パイレーツ時代はEカップあったんですけど、いまは痩せてCカップなので、立ち位置が違っても大丈夫じゃないかなぁ。
――非常に残念すぎる回答でした……。患者さんに元パイレーツだと気づかれてナンパされたり、そういう困りごとは?
勤務中はほぼノーメイクだし口にはマスクもしているので、顔バレすることがないんです。患者さんに元パイレーツだって気づかれたことは7年間で1度もない。だから患者さんからナンパはされることもないんですよ。
患者さんに気付かれないどころか、いつも一緒に仕事している先生や同僚の歯科助手も、気づいてない可能性けっこうあります(笑)。前に勤めていたクリニックの先生は私がパイレーツだったってことは知ってるんですけど、今の勤め先の先生はけっこう年配で世代が上なので、たぶん今でも気づいてないです。
同僚の歯科助手も、仲のいい1人にはご飯にいったときに私が自分から話して驚かれましたけど、たぶんほかの人たちは気づいてないですね。