現執行部選出の裏でも日枝氏が影響力行使
ではこのような「業務」はいつ、どのように始まったのか。
竹内氏は、第三者委の調査対象期間である2016年4月以降に問題の飲み会が行なわれていたことは確認したが「いつから始まったかは確認できていません」という。
一方、こうした企業文化が続いたことについて、長年経営を仕切って来た元取締役相談役の日枝久氏(87)による説明を求める声が記者会見では続出した。
日枝氏は3月27日付でフジの取締役相談役を退任し、親会社のフジ・メディア・ホールディングス(FMH)の取締役相談役も6月に辞めることが決まっているが、これまで氏がいかに強大な権力を持ってきたかが改めて確認された。
「1983年にフジ取締役に就任し、代表取締役社長と会長を歴任した日枝氏について第三者委は、フジとFMHの代表取締役会長と代表取締役社長の人事を決めていた、と報告書で言い切っています。役員以下の人事も社長は社長、会長が決めていましたが、それも日枝氏にお伺いをたてている状況が見受けられた、とも指摘し、日枝氏が組織風土の醸成に与えた影響も大きいと分析しています。
さらに、今回港前社長が退任した後、後任の執行部を選ぶ過程でも日枝氏が大きな影響力を行使したことが報告書に書かれています」(会見に出た記者)
清水氏は1月27日、フジテレビが当時の社長だった港氏と会長だった嘉納修治氏の辞任を発表し、10時間以上続いた記者会見に新社長として登壇している。