リモートより対面の方が幸せホルモンは多く出る

人類が30万年かかり蓄積した情報量に匹敵する情報量が、現代においてはたった約3年の間に生まれるという統計があります。また、2012~2022年の間に、世界の情報量は10倍以上になったといわれています。

しかし、私たち個人の情報消費スピードが10倍以上になったかといえばそうではありません。つまり、情報量は驚くほど増えているのに、消費量はそれに追いついていないということです。

また現在の情報は、テレビのテロップやショート動画にも見られるように、理解しやすいもの、そしてすぐに満足感を得られるものであふれています。

写真はイメージです
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このような世界において、人に話を聞いてもらう、さらに人の話を聞く、ということは簡単ではありません。

なお、人との交流という意味では、できるだけ五感が刺激され、セロトニンが分泌されるような交流というのがよいそうです。

みなさんは、「オンライン飲み会」を経験したことがありますか。私はコロナ禍にやってみました。

しかし、正直あまり充実した気持ちにはなりませんでした。これは、たぶん五感があまり刺激を受けていなかったからではないでしょうか。

リモートよりは対面で気の合う仲間と議論したり、一緒に食事をしたりする方が、幸せホルモンは多く出ることがわかっています。

中国では、家族が正月に餃子を作って食べるといいます。

細かい作業で手を動かしながらおしゃべりをし、ニンニクの利いた熱い餃子をみなで食べるというのは脳科学的にも理にかなったことといえそうです。

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文/平井麻依子 写真/Shutterstock

「脳にいいこと」すべて試して1冊にまとめてみた
平井麻依子
「脳にいいこと」すべて試して1冊にまとめてみた
2025/1/30
1,650円(税込)
224ページ
ISBN: 978-4763141965

世界中の脳科学のエビデンスを自分の脳で実験。
医師が実践する脳のコンディションを整える方法。


「昔に比べ、仕事の処理能力が落ちた」
「なんとなく、毎日楽しくない」
「最近、イライラすることが増えた」

その悩みは、仕事のやり方に問題があるせいでも、
あなたが落ち込んでいるせいでも、
あなたを怒らせる人のせいでも、ありません。
ただ、「脳のコンディションが悪い」だけ。

この本では脳のコンディションを整えて
仕事のパフォーマンスや
日々の幸福度を上げる方法をお伝えします。

その方法はすべて医師である著者が
自分の脳で実験したものです。
きっかけは、自身の脳手術による後遺症に立ち向かうためでした。
医学知識、経験、ネットワークを総動員して
「脳のコンディションを整える」という100個ほどのエビデンスを集め
自分の脳を実験台にスタート。


◉科学的に裏付けられた「ストレス解消法」
◉脳を若返らせるのに効果的な「運動法」
◉やる気をもたらす“自分が主人公と思って過ごす”「マインド術」
◉幸せホルモンのオキシトシンを効果的に出す「人づき合いの方法」

など、本当に効果があった方法をこの1冊にまとめ上げました。
実践した結果、

◉判断がいままでよりも早くなった
◉週の半ばころには体が疲れてしまう……がなくなった
◉片頭痛が出なくなった
◉苦戦していた語学学習も新しい言葉がすんなりと入ってきた


という、“バージョンアップした自分”になって
見事、仕事復帰をかなえたのです。

特別付録として巻末に
脳のアンチエイジングや幸せホルモンを増やす方法
「2週間で脳のコンディションを改善する!」アクションシート付き。 

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