「選挙の一番の目的は増山誠さんにNHK党から立候補してもらうこと」
一方、増山氏については、立花氏が夏の参院選にNHK党から出てくれないかとラブコールを送り続けている。増山氏自身は、2月23日の記者会見では「受けるとも受けないとも回答していません。相手方もあることなので答えを差し控える」と言葉を濁したが、26日の囲み取材では「受けるつもりはございません」と否定的な考えを示した。
「任期が残り2年ある県議を辞めて当選できるかどうか分からない参院選に出るリスクを考えているんじゃないですか」(県議会関係者)との見方も出ている。
一方の立花氏は2月27日公示の千葉県知事選で、当初第一声を神戸市で行なうと発表するなど、また兵庫県に乗り込む姿勢を見せている。その理由に挙げるのが増山氏だ。
公示日の朝にタスキなど「選挙の七つ道具」を千葉県選挙管理委員会で受け取ってから神戸に移動するには時間がかかると考えた立花氏は同日午前、JR船橋駅前で第一声を上げた。
「今回の選挙の一番の目的は増山誠さんにNHK党から(参院選に)立候補してもらうことです。(自分の立候補は)別に当選目的ではありません。兵庫県の正義の味方、ヒーロー、日本維新の会(を)昨日クビになりましたが、増山誠さんが欲しいんです」(立花氏)
そう表明した立花氏は、竹内氏が自死したことや、百条委委員長を務める奥谷謙一県議を批判することに演説の時間を割いた。
街頭演説で攻撃的な言葉を書いたプラカードを持つ男性が現れ、立花氏の支持者がそれに罵声を浴びせるなど、千葉県の知事を選ぶ選挙は思えない騒動が約一時間半続いた。
立花氏は週末にあらためて兵庫入りする計画を明らかにしている。この騒ぎがこれから、兵庫でも起きることになるかもしれない。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班