「『俺は明大卒だ!』と言いながら、歌舞伎町で威張っていた」 

押収品の中からは、中国やインド、アルゼンチンなど16カ国に及ぶ外国紙幣や通貨が確認されており、須藤容疑者は主に訪日外国人をターゲットに営業していたとみられている。いったいどのようにしてインバウンド客を集めていたのか。 

「店のホームページに英語版も作っていたけど、ほとんどはキャッチ(客引き)だよ。ドルやユーロのほか、複数の通貨を用意していた。でも、須藤は業界内では『しょうもない奴』って嫌われていたね」 

東京都新宿区歌舞伎町の風俗店「メンズエステ SPARAKU」のホームページ
東京都新宿区歌舞伎町の風俗店「メンズエステ SPARAKU」のホームページ

須藤容疑者は、同業者の間では評判が悪かったという。具体的には、どんなところが嫌われていたのだろうか? 

「『俺は明大卒だ!』とか言って、歌舞伎町では何の意味もない学歴をひけらかして威張っていたよ。それに、店で働く女性たちも、自転車で大久保公園を走り回ってリクルートしていた。大久保公園にいる女性は、タチが悪いのも多い。客の財布から金を盗むみたいなことはザラで、よく客とトラブっていたよ」

店舗で働く女性の中には、いわゆる「立ちんぼ」だけでなく、別の背景を持つ者もいたという。

「ホストに連れられた女性も来ていたね。金に困った女性たちであることは間違いないし、タチが悪い人ばかり。だからトラブルも多かった」