ハラスメントから逃れる2つの方法
—お二人を見ていると、理不尽な上下関係からは上手に距離をとっているような気がします。どうしたらハラスメントを真正面から受けないで済むのでしょうか。
小林 逃れ方ですか。僕が実践してるのは「LINEをしない」。
友保 ……お前そのせいでみんなが俺に「小林にあれ伝えといてくれ」って言ってくるんやぞ、ほんまにだるい。それは巡り巡ってお前が俺にパワハラやから。
—なぜLINEをやらないんですか?
小林 連絡くるのが嫌というか。
友保 いや、これ今でこそこう言うてますけど、昔は「情報抜かれるのが嫌」言うてましたからね。お前になんの情報あんねん。お前から盗める情報なんかない。誰も興味ない。
小林 あの手この手で連絡くるんすけど、(相手がLINEしてないと)もうひと手間あるんじゃないですか。だから、よほどの時にしか連絡はこなくなりましたね。
—友保さんはいかがですか。ハラスメントからの逃れ方。
友保 俺ですか。でも1個思うのは全部おもしろいと思えば。今最悪やん、自分とか。
—ああ、なるほど。
友保 なんでこんなひどいこと言うの、とか。おもろなってくるでしょ。こいつ人間じゃないなって。でもほんまあんまないっすね。その、喉元刺してくるようなこと言われたのは。なんかチクチク言うてんなとかはありましたけど。
—会社から怒られるのは……ハラスメントではないか。
小林 ただ単に悪いことをしたら怒られます(笑)。
友保 立ててはいけない指を立てたとか。とんでもない暴言吐いたとか。
—たしかに。それはただの指導ですね(笑)。
友保 先輩で一人いたんすよ。こいつほんま許さんみたいな。でも俺言わないことにしたんですよ、そいつの名前を。忘れるのが1番強いでしょ。記憶から消してやったらいいんすよ。
—忘れる。
友保 くそ先輩、名前出したらそいつのことが広まっちゃうから俺言わないんすけど。そいつのツイッターをブロックしたらしたで「ブロックされた~」なるんで、それもしない。ただそういうやつは軒並み消えました。
—金属バットがめっちゃ人気になったら、急に手のひら返されたとかもあります?
友保 それはもう、吉本がそうです。ほいほい仕事くれる。ありがたいですね、へへ。
取材・文/西澤千央 写真/石垣星児