今年の『THE SECOND』では優勝候補だった

単独ライブは10年以上、ほぼ毎年行なっており、そのストイックさが後輩たちのよき見本になっている。双子というその持って生まれた特性に頼ってあぐらをかくのではなく、漫才師としての力を磨き続けてきた。だからこそ今も劇場で、次々に出てくる才能ある若手とやりあっていけているのだ。

今年の『THE SECOND~漫才トーナメント~2025』は出場を取りやめたが、関係者の間では、「もし出ていたら間違いなく優勝候補だった」といわれている。というのも制限時間4分のM-1よりも制限時間6分の『THE SECOND』こそ、漫才師ダイタクの本領が発揮できる場所だからだという。

この猛者をおさえて優勝候補にあげられていたダイタク『THE SECOND~漫才トーナメント~2025』 ©フジテレビ
この猛者をおさえて優勝候補にあげられていたダイタク『THE SECOND~漫才トーナメント~2025』 ©フジテレビ

「M-1出場後、『ようやく世間がダイタクさんに気付いてくれた』と後輩芸人から喜びの声があがっていました。ダイタクは“楽屋ニュース”的なエピソードトークを話すのもうまいので、彼らがテレビに出るようになれば、その恩恵を受ける芸人も多かったことでしょう。

劇場での人気や漫才の実力は言うまでもありませんが、“平場も面白い”との評判から、テレビでも十分に活躍できる逸材でした」

ダイタクは現在、出演予定のテレビ番組が差し替えになったり、劇場の出演のキャンセルが相次いでおり、SNSではファンの悲痛な声があがっている。

〈この調子だと、これからあるM1ツアーにダイタク出ない確率大だよね? 無理…漫才見たいよ〉

〈これから売れていくはずだったのに。 漫才オモロいのに〉

〈ダイタクが戻ってきたときに帰る場所が無くなってたら悲しいだろう、いつまでも待ってるよの気持ちでこれからもできるだけ劇場行くよ〉

こうしたファンの声に、ふたりは何を思うのだろうか。

取材・文/集英社オンライン編集部