4分1万円の動画が100本以上の売上

──AV女優になるのを目指すのではなく、自主制作の同人AVの道を選んだのはどうしてでしょうか?

るるたん(以下同) 一つはお金の問題ですね。多くのAV女優さんは、最もギャラをもらえるのがデビュー作品だと言われています。金額としては1本100万円のギャラがもらえたらかなりの高額な部類で、一度脱いでしまったあとは、どんどん価値が落ちていくというのが一般的なんです。

同人AVでも1本100万円くらいは稼げるのではないかと思い、始めることにしました。それに、一度プロのAV女優になってしまったら素人として同人AVを始めることはできなくなるけど、同人で失敗してもプロを目指す道が消えるわけではないので、リスクも少ないかなと思いました。

戦略的に考えて同人AVの道へ
戦略的に考えて同人AVの道へ
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──ギャラの面を考えると同人AVのほうがいいかもしれないと。

はい。あと、同人はなんでも自分に決定権があるのがいいなと思いました。

プロになってプロダクションに所属すると、プロデューサーとか事務所側の意図で、いつ本番を解禁するかとか決められちゃうじゃないですか。それに、公開した動画を後から消したくなったときに消すのは難しいです。

自分のプロデュースの仕方とか、映像の使用権を他人に譲渡しなければならないことにすごく抵抗を感じたのも、同人を選んだ理由です。

──なるほど。実際どんな動画を販売しているのでしょうか?

最初のほうは、バナナをエロく食べるだけだったり、着衣の状態で腰を振るだけだったりのイメージビデオみたいな動画を撮影して販売しました。

風俗嬢で同人AVを始める人って割といるんですけど、みんな失敗するんですよ。2万円くらい出せば裸で会える風俗嬢のアダルト動画を、わざわざ買おうなんて誰も思わないじゃないですか。

だから最初は、裸にならないイメージビデオのような動画を販売して、その動画のファンができてから、もっとアダルトな動画を出すようにしました。

時間をかけてファンダムを構築していったという
時間をかけてファンダムを構築していったという

──初めて脱いだ動画は、どんなものですか?

上半身裸になって、ズボン越しにオナニーをして潮を吹く動画を出しました。

──その動画はどのくらい売れたのでしょうか?

4分の尺の動画を1万円で販売したのですが、100本以上は売れました。