インフルエンサーの振る舞いで月収300万円
──ギリ手が届きそうな見た目で、Hカップで、潮吹きもできる。確かに、人気になりそうな要素ばかりですね。
おかげで予約は埋まるようになったのですが、今度はどうやって単価を上げようかと考えました。私が所属していたお店は自分で自分の値段を決めることができたのですが、高い女の子でも60分2万円ちょっとくらいでした。その壁をどう乗り越えようかと考えて、SNSをはじめることにしました。
──それはどんな風に乗り越えたんでしょうか?
XとTikTokとYouTubeを始めました。XやTikTokではバズるようなちょっとえっちな写真や動画を投稿して、そこから流れてきた人をYouTubeの長尺の動画でファン化させるようにしていました。インフルエンサーっぽく振る舞ってしまえば、風俗嬢として戦わなくてよくなるんです。
──それは、どういうことでしょうか?
風俗嬢って、普通は「シティヘブン」とかの風俗情報サイトの中で写真や日記を上げて集客をするんです。でも、風俗情報サイトを使って女の子を探しているお客さんって、その子が他の子と比較してコスパがいいのかとか、相場感をシビアに考えるんですよね。
そういうお客さんと違って、SNSで私のことを見つけてくれて、風俗嬢というよりインフルエンサーとして私のことを好きになってくれた人は、もともと風俗を利用する習慣がない人も多くて。そういう方はファンとして推す感覚なので、一般的な相場以上の金額を設定しても会いに来てくれるんです。
──なるほど。それで実際に単価を上げることができましたか?
はい。1時間4万円に設定しても、2~3か月先まで予約が埋まるようになりました。
──そのときの月収はどのくらいになったのでしょうか?
300万円くらいになりました。
──すごいですね。そんなに稼いでいる状態から、さらに同人AVを始めたということでしょうか?
そうですね。風俗嬢の仕事って時間ごとに料金が設定されているので、稼ごうとしても限界があるじゃないですか。今度はその壁を超えたいなと思うようになりました。
そのために私ができることはなにかなって考えたときに思いついたのが、同人AV市場で自主制作したアダルト動画を売ることだったんです。
#2 に続く
取材・文/山下素童 撮影/Keigo
〈プロフィール〉
るるたん
1999年生まれ。19歳の時にデリヘル嬢としてデビュー。新宿の都内最大規模の大型店舗で、18ヶ月間のNo.1を経て殿堂入り。現在は、アダルトインフルエンサーとして活動している。2024年9月には、myfansにて自身初となるAVを公開し、爆発的な売上を記録。今はマネジメント事務所の運営にも力を入れている。SNS総フォロワー数は110万人にのぼる。そのほか最新情報は公式X(@ruruka820)にて。