「サウナブーム」の影

2023年2月末にホリプロを退社し、メディア露出の少なくなった小島だが、同年8月に第一子の妊娠を報告。家族3人で幸せな生活を送ってると思われていた矢先に、今回の悲劇は起きた。亡くなった北村さんについて週刊誌記者はこう話す。

「小島さんの2つ年下の北村さんはサウナ事業などを手掛ける『Habitat』の代表取締役。2人は2023年5月に『文春オンライン』で3月に“極秘婚”していたことが報じられました。しかも、北村さんは小島家の婿養子になっています」

北村さんは青山学院大学在学中に料理動画メディア「デリッシュキッチン」などを手がける株式会社エブリーに入社し、広告運用やマーケティングを担当。

その後、インターネット動画広告制作の株式会社バベルの共同創業者となり、2020年には三浦崇宏らが代表を務める株式会社GOに新規事業担当として入社。

そして、同年には地域に根付くサウナ文化のDX化を目指す「Habitat」を起業している。同社は2020年に設立された温浴施設プロデュースおよびアプリケーション開発のベンチャー企業だ。

サウナや温浴事業などを手掛け、温浴施設向けOMOツール「habitat」を展開。サウナ界に旋風を巻き起こしていた。

「しかし、多くのメディアで取り上げられているように、同社は資金繰りに困っていたと言われています。昨年8月に公表されたある企業調査レポートには同社は『2024年度資本金を1億4562万円減資する予定』と明記されており、業績不振の噂もありました」(同)

スポーツクラブや温泉の一角にあることが多い一般的なサウナとは一線を画す高級スパや個室サウナなどの「ネオサウナ」などをきっかけに若い世代にも流行したサウナ。だが、その実情は一時のブームと比べ減少している。これまでサウナに関する記事をいくつも手掛けてきた雑誌編集者は現状について話す。

「現在も新しいサウナ施設は増え続けていますが、はっきり言って飽和状態にあり、競争が激化しています。コロナ禍に補助金を使った新規参入や既存の大衆浴場の改修でサウナ施設が増えた影響で身近になった分、ライトユーザーは増えました。だけど、リピーターの数はそれほど増えていないのが現状だと思います」