「スナック菓子通選手権!の巻」(ジャンプ・コミックス94巻収録)
今回は、テレビの「スナックキング選手権」に出場した両さんが、その無駄に詳しい菓子の知識と卓越した体力にものをいわせて、熾烈な攻防戦を繰り広げるお話をお届けする。
本作に登場するチョコレート菓子は、スティックチョコとチョコボールだ。それらについて簡単に紹介しておくと……。
まずスティックチョコだが、これは細い棒状の焼き菓子にチョコをまとわせたり、焼き菓子の中にチョコを封入したりしたもの。
その元祖は、1960年代に登場した江崎グリコの「ポッキーチョコレート」のようだ。同社によると、このおなじみの製品は、テスト販売時にはチョコスティックをもじってテクテク歩きながら食べるチョコスナックの意味から「チョコテック」という名称だったとのこと。
そしてチョコボールだが……これは、球状のチョコの中にキャラメルやナッツを入れた森永製菓の製品名となる。箱の取り出し部にあるくちばしに「金のエンゼル」か「銀のエンゼル」のイラストが印刷されていたら、メーカーで景品の「おもちゃのカンヅメ」と交換できる。
なぜエンゼルのイラストなのかというと、森永製菓のシンボルは天使の姿をイメージしており、創業当初よく作っていたマシュマロが「エンゼルフード」と呼ばれることにヒントを得て考案されたものだからだ。
ちなみに、球状のチョコレートを指す一般的な名称は、「チョコレートボール」となる。
それでは次のページから、詳しすぎるうんちく+激しすぎる競技……という『こち亀』の鉄板ネタがパワフルに展開する一作をお楽しみください!!