今、ブランドをプロデュースするワケ
――新しい面というと、俳優・タレント活動と並行して、2022年には新たにスキンケアブランド「yokayo」を始められましたね。
工場と原料は全部、私の故郷である(福岡県)糸島のものです。私自身、もともとアトピーで肌が弱くて、使うものとか食べ物にこだわりがあったんですけど、自分の子どもが生まれたときに、子どもでも使いやすいスキンケアが欲しいなと思って作りはじめました
――以前の失敗なり経験なりから学んだこともあるのでしょうか?
そうですね。あの失敗をもとに、今回は全部自己資金でやって、クレームも自分で受けるって決めて、このブランドを立ち上げたんです。
自分でやるとお金の苦労も業務の大変さもわかるので、改めて働いているスタッフへの感謝もあるし、学ぶことも多いです。私、このブランドからは1円ももらってないですよ。いまはお金を払って運営している感じです
ほぼすっぴんで臨んだ5年ぶりの映画
――5年ぶりの映画出演作『BLUE FIGHT ~蒼き若者たちのブレイキングダウン~』が公開されました。篠田さんは不良少年の母親役ですが、三池崇史監督からはなにか役作りのリクエストとかあったんですか?
「マットでお願いします」とだけ言われてました。キラキラ感を消したマット感。劇中の旦那さんが1年半ぐらい留置所に入っていて、自身の美容には手が回っていない妻という設定なので、髪も艶を消してゴワゴワにして、ほぼすっぴんで演じました。
――格闘シーンは三池監督の映画らしく、すごい迫力がありました。三池さんとは舞台も含めると今回で4作目ですね。
『魔法×戦士 マジマジョピュアーズ』というドラマも一緒にやらせていただきました。今回の『BLUE FIGHT』は三池さんっぽい作風だと思うんですけど、マジマジョと振り幅が広すぎて、なにを考えてるかわからない人だと改めて感じました(笑)。
――壊した後になにが生まれるか、2025年も楽しみです。
そうですね。ちょっとずつ光が見えてきました。事務所がなくなってしまい、いまはマネージャーさんと2人でやっているんですけど、これからは自分たちが面白いと思ったものは全部挑戦していきたいなと。
今までやらなかったことでも、2人だからこそできることもあるので、ママだからとか40歳だからとか、そういうものにとらわれないで自由にやってみたいです。
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取材・文/高田秀之 撮影/杉山慶伍