「火星の石」よりも楽しめそうなのは?

まず、「購入方法が複雑」と参加国から批判されたチケットだが、早めに購入すれば非常にお得だ。

通常チケット(大人)は7500円だが、早割で販売されている1回券は4000~6000円 となっている。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの1デイ・スタジオ・パス(8600~1万900円)と比較すると、通常料金でも十分にコストパフォーマンスはいい。

「1970年の大阪万博では、『月の石』を展示したアメリカ館や、宇宙船『ソユーズ』を展示したソ連館に長蛇の列ができました。

2025年の大阪万博はチケットが予定枚数の半分しか売れていないようなので、『フリーパス』状態で各国のパビリオンを回れるかもしれません。

また、かつては滞在時間の都合上、アメリカかソ連のどちらかを選ぶ必要がありましたが、今回はソ連を継承したロシアが不参加のため、アメリカ館を存分に楽しめるでしょう」(大阪在住ライター)

そんなアメリカ館では、2面のLEDスクリーンを使い、同国の名所を映し出す展示が予定されている。

公開されている資料やホームページで紹介されている映像を見ると、ラスベガスの球体型複合アリーナ「スフィア」のような高解像度映像の体験ができるはずだ。

目玉展示といえば、2005年の愛知万博では「自然の叡智(えいち)」をテーマに掲げ、シベリアの永久凍土から出土した冷凍マンモスが大きな注目を集めた。

2025年の大阪万博では、日本の観測隊が南極で採取した火星由来の隕石「火星の石」が目玉とされている。

「今回の万博には世界各国からミャクミャクの『お友達』が集まります」(月刊誌編集者)

ミャクミャク(Expo2025 大阪・関西万博公式HPより引用)
ミャクミャク(Expo2025 大阪・関西万博公式HPより引用)
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黄緑色の触手が伸びたイカのような体に、複数の目があちこちを向いているチェコの「レネー」、丸いフォルムが特徴的なドイツの「サーキュラー」、地方自治体のキャラクターのようなタッチが印象的なシンガポールの「マーリー」など、キャラクター好きの日本人に向けて、各国がオリジナルのゆるキャラを用意している。

「レネーはガラス製という設定ですが、『子どもたちが一緒に遊べるように布製のぬいぐるみを準備する』と報じられています。

また、ドイツ館では毎日手のひらサイズのサーキュラーが配布される予定です。これは、もはや世界を巻き込んだゆるキャラ祭りといえるでしょう。

お土産用ぬいぐるみも販売されるはずなので、何体も買って帰りたくなること間違いありません」(同)