開催までにパビリオンの工事が終わらない!?

大阪・関西万博(以下、大阪万博)の開幕まで残り3か月を切ったが、心踊るニュースがほとんど伝わってこない。

4月に開催されるというのに、前売りチケットの販売は目標の半分程度にとどまり、伸び悩んでいる。

万博といえば、1970年大阪万博のソ連館のような独創的な「パビリオン」でおなじみだ。

しかし、資材高騰や人手不足、納期の短さなどの理由から、1月●日現在で完成しているのは47か国中3か国にとどまっている。10か国近くは開幕までに間に合わない見込みだ。

参加国のパビリオンは独自デザインして自前で建てる「タイプA」、日本博覧会協会が建てた建物を単独で借りる「タイプB」、複数国で共有する「タイプC」に分かれている。

しかし、「タイプA」から「タイプC」への変更(グレードダウン)が相次いだ。

また、タイプAの建設準備が遅れた国のために、協会が組み立て式の建物(プレハブ)を建て、あとで費用を負担する「タイプX」も用意されたが、それでも参加を辞退する国が後を絶たない。

さらに、目玉のひとつとされた「空飛ぶクルマ」は商用運航を見送り、会場周辺でのデモ飛行のみとなった。

その挙句に、アンバサダーに就任したお笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志は表舞台への復帰時期が不透明だ。

不安要素を挙げればキリがないが、いざ始まれば日本人はなんだかんだで楽しむのが常だ。2005年の愛知万博(愛・地球博)でも「飲食物の持ち込み禁止」が批判を浴びたが、緩和した結果、一定の成功を収めた。

今は課題が山積みだが、きっと始まれば大阪万博も楽しいはず……。

そこで、大阪万博の期待できるポイントを紹介していこう。