トナラー、マクドナルド持ち込み、映画館のバッドマナー

また、映画館マナーでは騒音以外にも、“トナラー”問題も発生している。ガラ空きの電車やカフェで、なぜか人の横に座ってくる人のことを“トナラー”というが、これは映画館でも起こりうる。

人が隣に座ってくることを避けるために、あえてあまりよくない端っこの席を予約していたにもかかわらず、なぜか上映時間になると自分の席の横に人がいるのだ。もちろん、まだ空いている席があるにもかかわらず、だ。

ほかにも映画館でのマナーといえば、飲食問題がある。2024年9月27日より、イオンシネマが「他店で購入した飲食物のお持ち込みをご遠慮いただきます」との新しいルールを発表したことが記憶に新しい。

大手映画館チェーンの中では唯一、持ち込みをOKにしていたイオンシネマ。このルール改正には残念がる声が多数あがっていたが、イオンシネマに禁止にした理由をたずねると、「イオンシネマで購⼊された飲⾷物以外のにおいや⾳が劇場内では他のお客さまのご迷惑になる場合があり、一部のお客さまからご意見もあったため、以前から検討を重ねてまいりましたが、この度お持ち込みをご遠慮いただくこととなりました」との返答があった。

実際、イオンシネマではたこ焼きやマクドナルドなど、臭いが強い食べ物を持ち込む人が一定数いて、「ルール上はありだけど、モラルには違反している!」との意見は確かにあった。

ポップコーンですらダメという人もいるが…(画像/ Shutterstock)
ポップコーンですらダメという人もいるが…(画像/ Shutterstock)

こうしてマナー問題が話題になると、最終的には「映画館にはもう行きたくない」「静かに見たいなら家しかない」という意見もあがりはじめてしまう。不特定多数が一堂に会する場所では、全員が納得するルールを決めるのは難しい。

だが、映画館はそのような場所だからこそ、特別な経験ができるという側面も忘れてはならない。