「両さんの春スキー!?の巻」(ジャンプ・コミックス136巻収録)

今回は、スキー旅行に出かけた先で、両さんが雪降ろしで一儲けしようと大ハッスルするお話をお届けする。

我々が住んでいる日本、実は世界有数の雪国で、人口が密集する都市も、意外なほど降雪量が多い地域に多く存在している。札幌、仙台、新潟、長野……と思い起こしてみると、納得できるはずだ。

また、積雪寒冷地域は国土面積の約60%におよんでいる。それらの降雪が多い地方では、降雪・積雪は非常に大きな課題になっている。雪崩や雪道での事故対策はもちろん、生活インフラを維持するだけでも大変な労力とお金がかかるのだ。

第一、高齢者が屋根に登っての力仕事がはたしてできるだろうか。そもそも、屋根に登って雪を降ろすこと自体も高リスクだ。

そこで、お金を払って業者に雪降ろしを依頼するわけだが、その料金の相場は、一回あたり最低でも数万円で、時間や人出がかかれば、10万円の大台に乗ることも珍しくないという。本作中の両さんのように数千円で請け負ってくれる者は、現実にはまずいないだろう。

それに、降ろした雪にしてもそのまま放置すれば、たちまち敷地内や道路に積もるばかりだ。地域によっては雪降ろしに助成金が出ている場合もあるが、雪国の住民にとって「雪」は、やはりとても大きな課題なのだ。

それでは次のページから、両さんの降雪商売の行方をお楽しみください!!