大手ビール会社を50代で早期退職、五島列島でクラフトジン造りへ「当時、仕事に不満はなかったけど…」おじさん3人がセカンドライフを選んだワケ【2024 インタビュー記事 3位】
2024年度(1月~12月)に反響の大きかったインタビュー記事ベスト10をお届けする。第3位は、50代で脱サラしたおじさん3人が、夢を追いかけて五島列島へ移住した記事だった(初公開日:2024年9月8日)。キリンビールで知られる飲料メーカー、キリンホールディングスを早期退職し、長崎県五島列島でのクラフトジン造りを次の生業にすると決めた男たちがいる。大企業で安定した地位に就き、定年退職まであと数年という3人がなぜ早期退職をし、家族と離れて日本列島の西の果てにある離島に移住、クラフトジンの蒸留所を始めたのか。(前後編の前編)
ドロップアウトおじさん#1
〈後編はこちら〉
働くこと、しかも現場が大好きな自分の人生、この後どうするのか
門田クニヒコさん(53)、小元俊祐さん(59)、鬼頭英明さん(60)はキリンビールをはじめとする飲料メーカー、キリンホールディングスの元同僚だった。
長崎県五島列島最大の島、福江島で「五島つばき蒸溜所」を興し、代表となった門田クニヒコさんはキリン時代、主に商品開発に携わってきた。
「47都道府県の一番搾り」「氷結ストロング」などのヒット商品を生み出し、キリンの看板を背負って多くの人をお酒で幸せにしてきたという自負がある門田さんだが、50歳を契機にセカンドライフについて考え始めたという。