バズった動画には「容姿の批判も多くて……」
――YouTube動画がバズったとき、率直にどう思いましたか?
投稿を始めたばかりのころは再生回数200回くらいでしたが、東京のダンス仲間からは反響がよくて、「どこで踊ってんの!?」「おもしろいね」と言われていたんですよ。
そのあと5本目に投稿した「葡萄農家の娘がNiziU『Poppin Shakin』踊ってみた」という動画がバズったときは、スマホの通知が鳴りやまなくてちょっと怖かったです(笑)。スマホを見るたびに、動画の再生回数やコメント数がすごい勢いで伸びていくのがわかりました。
――反響の中にはアンチコメントもありましたか?
はい。応援してくれるコメントのほうが圧倒的に多いんですが、中にはアンチコメントもあって、落ち込むこともありましたね。内容としては、容姿に関する批判も多くて……。それに傷ついて、スマホを見ないようにしていた時期もありました。でも、今はアンチコメントが来たらすぐブロックするようにしているので、気にしなくなりましたね。
――ダンス動画の公開を開始して4年目になりますが、投稿を続けていて大変なことはありますか?
やっぱり「できるだけクオリティの高い動画をアップしたい」という思いがあるので、ダンス1曲覚えるのに2~3日、練習に2~3週間くらい費やしています。また、動画1本につき50テイクくらい撮って、編集にも3時間くらいかけているんです。
あと、畑で踊ると地面がデコボコしていてすごく疲れるし、農作業用の長靴も踊りにくくて。夏は蚊にたくさん刺されることもあるし、冬の寒空の中で踊るのも大変です。
でも、ダンス動画は著作権の関係で収益化できないんですよ。なので、今はダンス講師1本で生計を立てている状態で、1回1時間~1時間半のレッスンを週5回ほど受け持っています。だから、YouTubeは趣味感覚で、純粋に踊りたい曲で楽しみながらやっている感覚ですね。動画制作は大変ですが、いつも応援コメントをくれる方もいるので、がんばろうと思えます。