「クリマン」が大増殖中

──アレン様から見ると、「クリマン」(ファンの総称)というのはどういう人が多いと思いますか?

クリマンというのは、ワタクシと真逆というか、辛いことがあってもハッキリと言えない、行動に移せないという人が多い気がするわね。

だからこそ「今の自分を変えたい」「アレン様だって、昔はこうだったんだ」「私たちも変われる!」という気持ちでついて来てくれてるんじゃないかと思います。

──自伝パートにもあるように、地元からなんのアテもなく上京して、メディア関係者に自ら手紙を書いて自分を売り込んだりと、アレン様は常に「行動」してますよね。

イエ~ス。人生は自分から動かないと始まらないじゃな~い? ってコト。ファンの中には、ワタクシに会いに来て「ずっと悩んでたけど離婚を決意しました」「アレン様に勇気をもらって、やっと転職しました」って、ワタクシに報告してくれる子もいるんですの。それが「ああ、アタシ、この人が踏み出すきっかけになれたんだ」っていう、ワタクシの自信にもなる。

だからこの本の中でも、思い出したくなかったこと、書きたくなかったことも書いてますが、それも全て、誰かが吹っ切れる「きっかけ」になればいいと思って書きました。

版元の玄光社をアレン様流にハック!
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──ファン層としては20~30代の女性が多いように思うのですが。

そう思うじゃない? 確かに若い女性が中心ですけど、かなり幅広いのよ。この前のバスツアー(アレン様とファンの交流イベント)でも50~60代の方から「この年齢で初めて“推し”というものができました」って言われたんザマス(笑)。

──自分もたまたま先日、新宿駅で、アレン様のはっぴを着た、バスツアー帰りのギャルを見かけました。

野生のクリマン(笑)。しかも聞いて! さっき別媒体の取材を受けたんだけど、取材班の中にイベントでよく見かける顔がいたのよ! ここの近くの印刷所で働いてるのクリマンもいるし、クリマンって結構、いろんな業界に潜んでるの。一大勢力よ!

書籍を出版した玄光社の経費帳をチェック…
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──(笑)。クリマンと言えば、界隈で「アレン様の画像を待ち受けにすると運勢があがる」という説があり、お守りのような存在になっていると聞きました。

そうなのよ! でも広がりすぎちゃって、一般人もそれをやって、運勢が上がらないってDMが来たのよ。当り前じゃない! アンタはクリマンじゃないんだからさ。

もちろん、クリマンたちには叶ってほしいから、どんどんやってほしいわね。

ワタクシって売れない時代もあったし、本当に「ファン」というものをありがたいと思ってるの。なにかあれば、まずマネージャーとかスタッフよりも先に「ねえ、聞いて!」ってクリマンたちに伝えたいと思ってるわ。

本の中では「自己責任」の話をしたり、他力本願はダメよ!って説いてるけど、クリマンたちはアタシにすがっていいと思ってる。チョー矛盾してるけど(笑)。

──クリマンとの友情が熱すぎますね……。

そうそう、ワタクシは高知出身なんですけど、動画でたまに「○○○しゅうがやないきよ~」とか土佐弁が出てくることがあるの。それもクリマン語(アレン様が発する独特のボギャブラリー)だと勘違いされて、高知人でもなんでもないクリマンたちがイベントとかで「アレン様なにしゅうがですか?」とか話しかけて来たりするわ(笑)。