味の感想「とにかく臭く、まずい」
「まず、この商品を最初に見かけたのは今年の2月か3月頃だったと思います。全国で大量に見かけるようになったので相当数を仕入れたのかと。開けていない在庫の箱も山積みにされていて、かなり力を入れていたんだと思うんですが、10月11月頃になるとほとんどがセールで半額になり、期限が1週間くらい前になると100円で叩き売りされていました。
Xで大バズしたちょうどその日が賞味期限の日だったようで、翌日以降にものすごい量の問い合わせが店舗に殺到したそうです。それだけ人気になったのに全部廃棄というあまりにも悲しすぎる結末を迎えた、というのが事の顛末です」
本社からは回答が得られなかったが、やはりとてつもない損害を出してしまったことが間違いないようだ。今後仕入れる予定がないとしているのも当然だろう。
そして、気になる味の方は……。
「とにかく臭く、まずい。香辛料のエスニックな風味に、トマトのようなエグみ、酵母による発酵感、とにかく人間から発せられる臭さを既存の食品を使って再現しようというあまりにも馬鹿馬鹿しい、愚かな試行錯誤の集大成とでも言えるようなポテチです。
そして出来上がったのはまさに“ち◯ぽ”。美味い不味いは置いといて、これを作ったリトアニアのメーカーさんには賛辞を送るべきだと思います。あの味の再現にかけた熱量は本物ですから」
ちなみにこの商品は、男性味だけではなく、女性味も存在する。その名も「Pu*sy flavor chips」。意味は想像している通りだ。
廃棄になる前、ヴィレヴァンの店舗では、あのおなじみのポップに「元カレの味」「元カノの味」「男の花園味」「娘フラワー味」「男のアレ味」「女のアレ味」などと書かれ、売り出されていた。
また、CHAZZの公式サイトを見ると、商品の説明として「個人用ではなくシェアを推奨」「愛する人や心の広い友人へのプレゼントに最適」「これを味わった後、あなたは激しい恋愛の冒険、初恋を思い出すだろう」などと英語で記載されている。
味はともかく、若かりし頃の恋しい日々を思い出すのがこの商品の狙いなのかもしれない。