中学時代に“いじめ”を受けていた川村容疑者

その親友の「一大事」に年下彼氏一行を引き連れて参集した川村容疑者の中学時代の後輩という女性は、取材にこう証言した。

「葉音先輩は陰キャだけど目立ちたがり屋って感じで、同学年の人たちからいじめられていました。

だから、よく後輩、それも男子にやたらと話しかけてきたけど『しつこい』とか『気持ち悪い』とほとんど相手にされていませんでした。無視している男子もいました。

とにかくしつこい性格だから嫌われていたんだと思います。後輩に対しては得意げに『ピアス開けた』とか『他校の友達が多い』『ちょっと年上の友達もいる』と大口を叩いてイキっていました」

川村容疑者は“彼氏”への依存が強かったという(写真は川村容疑者のSNSより)
川村容疑者は“彼氏”への依存が強かったという(写真は川村容疑者のSNSより)

中学時代も周囲からは浮いた存在だったようだ。女性が続ける。

「バスケ部に入って練習は一生懸命やっていたんですけど、会話の輪に入れてもらえてなかったり、わざと聞こえるように『男に色目使ってキモい』とか言われていました。

クラスでも部活でも避けられて、最終的には2人くらいしか友達もいなかった。中学卒業後に『高校デビュー』して彼氏ができたという話を聞いたときは驚きました」

高校進学後は「優等生」として名の知れた川村容疑者は、小学校教員を目指して私大教育学科の初等教育コースに進学した。奮起して「陰キャ」を克服したはずの川村容疑者と、中学時代から別の学校に通い、塾で出会って「親友」になった八木原容疑者。

まだ「少女」と呼んでも差し支えない印象の2人が悪魔と化したのか、調子に乗った「お供」の少年の暴走を止められなかったのか。

初冬の気配を感じさせる北海道の深夜の公園で繰り広げられた愚行で、前途有望な二十歳の青年の未来が強制終了されてしまったことだけは間違いない。

川村容疑者と八木原容疑者(本人SNSより)
川村容疑者と八木原容疑者(本人SNSより)
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班