35歳で奇跡のブレイク、当時は「無我インドリーム(夢中)だった」
――1990年代、カツラメーカーのCMで発した「トゥギャザーしようぜ!」というフレーズで脚光を浴びたルーさん。ブレイクを果たした35歳当時のことは覚えてますか?
ルー大柴(以下、同) 全然鳴かず飛ばずで34歳ぐらいまできたんですけど、アデランスのCMで右から左に飛び跳ねながら、「トゥギャザーしようぜ!」っていうのを発端にブレイクして。「すごいことになっちゃったな」っていうのが35歳の時ですね。
すでに結婚してワイフ(妻)も息子もいて、当時は崖っぷちでした。食えなきゃもうダメだなと思っていたんで、「無我インドリーム(夢中)」でしたね。海パン一枚でテレビに出たりしてアクの強さをだして、とにかくルー大柴を世間に覚えてもらおうってことでがむしゃらでしたよ、35歳は。
それが今までにないタイプのタレントだってことで、人気も急上昇して面白がられて、5、6年はもったんですけどね。
――当時はすごい熱量で仕事をされていたと思うんですが、人とぶつかったりされたことはあったんですか。
人とぶつかるってことはないけど、とにかく負けん気が強くて、ちょっとした隙があったらすぐ画面に映ろうとか。今考えるとちょっとやり過ぎだなってぐらいやってましたね(笑)。あの時のパワーは若かったのもあるけど、ちょっと気持ち悪いパワーでしたよね。でも、そうでもしないと落とされるって思いもあったから…。