「私だってアイドルらしいことをしたい」
6月に51歳となった中澤さんが同月28日に行ったディナーショーの名前は「中澤裕子 Birthday ☆Casual Dinner Show 2024 ~5 +1~」。この日は昼の部と夜の部の2公演が行われ、1曲目はモーニング娘。時代の3枚目のアルバムに収録の『原宿6:00集合』からのスタート。
会場は40、50代の男性6割、女性4割という感じで、全員がこの日のために作られた「今更中澤」と書かれたサイリウムを振る一体感があった。このサイリウムは、中澤さんがどうしてもこの日、配りたかったものだと話した。
「今回の入場時の全員特典として配ったこちらのサイリウム、アイドルっぽいでしょ? 私だってアイドルらしいことしたいからマネージャーにお願いしていくつかサンプルを作ってもらったんです。その中の一例としてこの“今更中澤”って文言が入ったものがあって、一目見て『これだ!』と。
でもこの”今更”は実は道重(さゆみ)の10周年記念時に作られたTシャツ用の文言だったみたいで。でも私も“今更中澤”を使いたくて、道重にもちゃんと許可を得ました〜!」
そして今回のディナーショーの名前である「5+1」の意味についてもこう語った。
「5+1で6じゃないよ。51歳って意味だから。一昨年に代々木体育館で行われたハロプロ25周年のコンサートにMCとして参加させていただいて、心の底からまたみんなで歌って踊りたいって気持ちが芽生えた。仲間が歌う姿を見て、もう一度あの輪の中に入りたくなった。私の中ではすでに30周年に向けて走り出してる。そして私も5年後までの5年間、51歳で5+1、52歳で5+2のコンサートを毎年やることにしました」
中澤さんがそう呼びかけると「もちろん行くから!」と方々からコールアンドレスポンスがあった。そして「太陽とシスコムーン」のメンバーでゲストの信田美帆と、客席にいた小湊美和もサプライズでステージに呼び、『赤い日記帳』や『MAGIC OF LOVE』などを披露。
「こうして舞台で再会できるだけでふっと昔の記憶も戻るし、好きでよく口ずさむことはあるんだけど、こうして本家と一緒に歌える日が来るなんて。なんだか姿を見るだけで涙出ちゃう」
そう言って涙もろい一面も見せた。また、KANの『愛は勝つ』を歌った後は天に向かって「KANさん、ありがとう」と祈りを捧げていた。終盤ではモーニング娘。の代表曲『恋愛レボリューション21』も歌った。後者では「超超超、いい感じ」部分などの振りをノリノリで踊る中澤さん。その動きのキレは全盛期とほぼ変わらなかった。
「55歳までライブを続けると宣言したけど、そこから先のことはわからない(笑)。でも何歳になっても現役でやっていきたいから、何歳までやるとは言わないですよ」