「絶対に捕まらない!」胡散臭すぎる求人
闇バイトは最近になって多く報じられているが、件数自体は5、6年前からどんどん増え始めていて、時代に合わせてやり方が変わってきている。例えば今では、日雇い系のアプリなどから、普通の企業と同じように求人広告を出して、実行役を集めることもある。
一方で “絶対に捕まらない”と、怪しさ満載のうたい文句で求人を募っているものも……。これに引っかかるレベルの人を求めるために、あえて胡散臭くでもしているのだろうか。草下氏は「闇バイトは絶対に捕まります。捕まるまでやらせるんです」と断言する。
闇バイトの実行役は、身分証などを相手に抑えられているため、逃げたくても逃げられない心理に陥る。まさに、宝田容疑者と同じ状況だろう。こうなってしまえば、あとは捕まるまで使い捨てのコマとして利用され続けるのだ。
もし気づかずに闇バイトに踏み入れてしまった際には、どうすればよいのか。
「すぐに自首をすることですね。最初は小さな犯罪からスタートするものが多いので、エスカレートする前に自分で降りましょう。家族への報復を恐れる人もいますが、基本的に指示役は、お金にならない犯罪はしないでしょうからね。
闇バイトかどうか見抜くために、仕事を受ける前に、ちゃんと実態のある会社かどうか、運営元の住所や評判を調べるのも大事だと思います」
また、闇バイトのターゲットになってしまうお年寄りは、とにかく情報を出さないこと。訪問販売などに出てしまうのはもってのほかで、資産状況や家族の構成を聞かれても答えず、少しでも怪しいと感じれば通報するべきだと指摘する。
「通報すれば警察は付近のパトロールを強化してくれますからね、また、カメラやライトを設置するのも一定の抑止力になるでしょう。ただ年配の方が自分で判断することはなかなか難しいので、家族が注意を払っておくことが一番です」
それにしても、なぜ闇バイトがここにきて、社会問題になるまで蔓延してしまったのだろうか。