LGBTQの人たちのセーフティーネットを作りたい
–––––モデルとして来年度のパリコレ出演が決まったと伺いましたが、心境をお聞かせてください。
今年度のLAファッションウィークに参加した経験が大きく意識を変えるきっかけになりました。帰国後はレッスンの回数を増やして、ベテランのモデルさんたちに見劣りしないように練習しています。わからないことだらけなので、ひたすら質問しています(笑)。ベテランモデルの方々とは経験値が違うので、一緒の現場になった時にはさりげなく緊張しないコツとかを聞いています。
–––––今後の目標は何ですか?
次世代を担うLGBTQの子たちに対して、私なりに社会貢献をしていきたいです。
小学校や中学校の教育の場で、今ではLGBTQが取り上げられ始めていると思うんですけど、当事者としては、それを推奨してほしいわけではなくて。その子たちがはじめて「自分がそうかもしれない」ということに直面したとき、相談ができる窓口が必要だと思うんですよ。
そういう悩みを誰にも相談できなくて、自死してしまう子もきっとたくさんいると思うんです。そういう子が救われるような、LGBTQのセーフティーネットを作りたいなって考えています。
自分も小中学生時代に辛い経験をしたので、そういった気持ちを和らげられるような存在になりたいです。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班