誰に対しても嘘はつかない
–––––ひげガールを辞めてからは、何をされていたんですか?
「ひげガール」は「昼職やります」と言って卒業したんですよ。それで、医療事務と看護助手を始めました。でも、その病院が午後診療のみだったので、「夜も働けるかもしれない」と思い、昼夜掛け持ちで働くことにしたんです。
体も戸籍も女性になったので、求人サイトで見つけた女の子が働く歌舞伎町のバーラウンジの面接を受けてみたら、受かったんです。夜は、その店のキャストとして働いていました。
25〜27歳の3年間、夜の仕事は週6回、昼の仕事は週5回出勤していました。死にものぐるいで働いていたので、あまり寝てなかったですね。1日2時間睡眠とか普通でした。そのときの経験があるから、今すごく忙しくても、あまり大変に思わないんですよ。
–––––自分の店を持とうと思ったきっかけは?
もともと独立したいという夢があったんです。自分でお店を開いて、次のステージに進みたいと強く思っていて。それで、28歳のときに六本木にニューハーフと女の子が働くミックスバーをオープンさせることができました。
先ほども言いましたが、私は昔、K-POPアイドル・少女時代になりたかったんです(笑)。なので、店名は少女時代の日本デビュー曲にちなんで「GENIE」にしました。
独立したことが、人生の転機になっていると思います。雇われるのと雇うのでは、得られる経験値がまったく違う。自分が動いてお金を生まなきゃいけないっていう責任と重圧を経験しました。
–––––大手音楽プロダクション会長との関係がネットで話題となっていましたが、どういった関係なんですか?
アハハ! すごく可愛がってもらっています(笑)。やっぱり音楽が好きな方なので、一緒に六本木のクラブのVIP席で乾杯させてもらったり、私のお店で飲むこともあります。お酒が入るとすごくテンションが上がる方なので、とても楽しいですよ(笑)。
–––––そもそも、どうやって仲良くなったんですか?
もともと共通の友人がいて、その子たちが「サラちゃんを紹介したい」って言ってくれていたみたいなんです。それで、とあるフェスに行ったときに、隣のVIP席にたまたまいらっしゃって、共通の友人に紹介してもらいました。
その日のアフターパーティーも一緒で、その数日後も一緒に飲んで、一気に距離が縮まった感じです。
–––––YouTubeのコメント欄ではお2人に恋愛関係があるのか等の質問が来ていましたが?
困った時に相談したり、飲みに誘いたくて一方的に夜中に電話をかけたりしていますが、可愛がっていただいてるだけでそのような関係はないです(笑)。2人とも酔っ払っている時に顔を合わせることが多いので、そんな感じにもならないですし、むしろ恋愛相談し合っています(笑)。
–––––どうして多くの著名人から愛されることができるのですか?
私は誰に対しても同じ態度で接しているので、目上の方とも近しい距離になることができるんだと思います。誰に対しても嘘はつかないし、素直に感情を表現しています。