「敬老の日は『敵』」
――1時間弱の間、目隠しで操作するわけですから、覚えることはたくさんありそうですね
そうですね。ときメモの時代設定が1995年4月から1998年3月なのですが、その期間のカレンダーを覚えるのにも苦労しました。
――カレンダー?
ときメモは日曜日の夜にその週の平日の予定を決め、休日は休日で、平日同様コマンドを実行するゲームシステムでして、目隠しでやるにはいつ休日がやってくるのかを、把握しなくてはならないんです。連休の存在をうっかり忘れていると、途端に操作が狂ってしまいます。もはや、敬老の日がRTA最大の敵といっても過言ではない。
――Kazupoonさんはお若いですよね。1995年なんて生まれてないのでは?
そうですね。RTAのためだけに覚えました。
――試しに、問題を出しても良いですか? 1996年の敬老の日って何曜日ですか?
日曜日です。その次の日が振替休日になりますよね。
――ゲーム外の努力が途方もないですね……ここまで極めていると、目隠しに加えて耳栓してもクリアできちゃいそうですね(笑)
意外とできますよ?
――すでにやっていた……!
完全な無音はさすがに無理ですが、テレビを消して、「ゲーム画面が見えない&ゲーム音も聞こえない」状態に挑戦したことがあります。
ゲーム機の読み込み音を手がかりにするんですよ。イベントが発生するとディスクを読み込む音が大きくなって、通常モードに戻ると静かになる。その仕様を生かして、プレイステーションに耳をあてながらプレイしていました。